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保護猫会って応援を 開放型シェルター「にゃんさと」 - 朝日新聞社

 徳島県境に近い山里の香川県三豊市財田町に、保護猫と出会える場所がある。開放型のシェルター「にゃんさと」。木造家屋の2階、むき出しの太い梁(はり)が猫たちのお気に入りで、格好の「キャットウォーク」になっている。

 日当たりの良い室内で、約20匹が気ままに過ごす。白川直子さん(47)が代表を務める譲渡ボランティア団体「Wan to Nyan(わんとにゃん)」が、県の保健所などから引き取った猫たちだ。けがや病気のため、殺処分が迫っていた過去を持つ猫も少なくない。

 「健康で人慣れしやすい子猫は、さぬき動物愛護センター(譲渡施設)に行けて、飼い主も見つかりやすい。年齢が高く、ハンディがあって、保健所に残ってしまいそうな子をなるべく迎えたくて」と白川さん。

 猫はここで暮らしながら、新しい飼い主を待つ。来客とふれあうことが人に慣れる練習になり、譲り受けを考える人も猫の自然な姿をじっくり見ながら相性を探る。

 白川さんは2013年、県内のボランティアから保護猫1匹を譲り受け、自宅で飼い始めた。その頃、香川は犬猫の殺処分が他県より多いことを知った。温暖で野良が繁殖しやすいことも要因の一つだが、譲渡の遅れや、飼い方のマナーの悪さも背景にある。

 ショックが大きく、思い立ったら即行動という性分に火がついた。自営する猫専門の雑貨店「ヤマネコ手芸店」の2階を自分たちで改装し、にゃんさとを15年にオープンした。

 この5年間で飼い主につないだのは約400匹。保護猫の幸せそうな写真が送られてきた時が一番うれしい瞬間だ。「衰弱してボロボロだった最初を思い出して良かったな、と。生きるチャンスをつなげられるのが、ボランティアのやりがいかもしれません」

 高松市の谷口多香子さん(41)は、にゃんさとから3匹を自宅に迎えた。迷い込んできた野良猫を夫の慎一郎さん(40)と保護したこともあり、今は計5匹を飼っている。

 最年少は、今年9月に迎えた推定5カ月のメス、美(ちゅ)らちゃん。交通事故に遭ったのか、左前脚が付け根から引きちぎられていた状態で保健所にいたところ、にゃんさとが引き取った。動物病院で手術を受け、3本の脚で元気に走り回れるようになった。

 5年前から定期的に訪れていた多香子さんは、小さな体で頑張る美らちゃんが気になり、何度か通って心を決めた。「ペットを飼う時、保護猫を迎えるという選択肢がもっと浸透してほしい」と願う。

 にゃんさとは入店時に大人500円、6歳以上250円を寄付として払ってもらう。これとメンバーの会費を医療費に充て、キャットフードや消耗品は支援者からの現品の寄付でまかなっている。

 自宅で別に10匹飼っている白川さんは「それぞれが一つの命。目が届かない数は受け入れられない」と、継続をモットーにする。「保護猫に会えて、ちょっと遊べば応援になる。そんな身近な場でありたい」

 にゃんさと(0875・67・2488)の営業は午前11時~午後6時。日曜休み。(多知川節子)

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November 20, 2020 at 08:00AM
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