[29日 ロイター] - 米ツイッターが29日発表した第1・四半期決算は、売上高や利用者数が市場予想並みとなった。第2・四半期の売上高見通しが精彩を欠き、コスト上昇や利用者数の伸び鈍化の可能性を警告したことも嫌気され、株価は引け後の時間外取引で11%下落した。
第2・四半期の売上高見通しは9億8000万─10億8000万ドル。リフィニティブがまとめたアナリスト予想の平均は10億6000万ドルだった。
第1・四半期の売上高は前年同期比28%増の10億4000万ドル。市場予想の10億3000万ドルを小幅に上回った。広告収入は前年比32%増の8億9900万ドルで、市場予想の8億9000万ドルを上回った。
1日当たりのアクティブユーザー数は前年比20%増の1億9900万人。ファクトセットがまとめたアナリスト予想は2億人だった。
ツイッターは、広告閲覧が可能な1日当たりの平均アクティブユーザー数(mDAU)について、今後数四半期で伸びが「2桁台の低い数字」になるとの見方を改めて示し、第2・四半期に最も低くなる可能性が高いと予想した。
インベスティング・ドット・コムのシニアアナリスト、ハリス・アンワル氏は「2020年は多くの出来事があり、ツイッターは米大統領選や新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に関連した利用急増で大きな恩恵を受けた。だが、パンデミック下で同社が経験してきた爆発的な成長はその後かなり急速に鈍化している」と述べた。
広告プラットフォーム大手のフェイスブックとアルファベットはいずれも第1・四半期の売上高が予想を大幅に上回った。ツイッターの決算は対照的となった。
広告主は、フェイスブックやアルファベット傘下グーグルがツイッターに比べ豊富な広告形態や優れたターゲティング機能を提供すると考えている。
ネッド・シーガル最高財務責任者(CFO)はアナリストとの電話会見で、他のプラットフォームほど広告が伸びなかった理由を問われ、ツイッターはブランド広告への依存度が高いとし、ブランド広告は年明けに鈍い動きとなる傾向があり、今年は1月6日の議会襲撃事件などでさらに鈍くなったと説明した。
同氏はまた、パンデミック下で獲得した新規利用者の維持を目指していると語った。
ツイッターは今年2月、利用者数を拡大し売上高を2023年までに倍増させることを目指し、新たな機能やサービスの導入を加速する事業刷新計画を発表している。
ツイッターは株主への書簡で、26日に導入が始まったアップルのプライバシー規約変更による影響はまだ完全に把握できないとした上で、アップルの新たな広告測定ツールとの統合により、特定の種類の広告で追跡できるiOS(アップルの基本ソフト)端末は30%増加したと指摘した。
通年の見通しについては、新型コロナの影響が弱まり、アップルの規約変更による影響が控えめと想定すれば、売上高の伸びが費用の伸びを上回ると予想した。
ただ、人員追加に伴い株式ベースの報酬の費用は今年6億ドルになると見込み、従来見通しの5億2500万─5億7500万ドルから引き上げた。通年の設備投資費は9億─9億5000万ドルの見通しとした。
従業員数と総経費はともに前年比で少なくとも25%増加すると見込んだ。
*CFOのコメントを追加しました
ツイッター、第1四半期売上高は予想並み 見通しさえず株価下落 - ロイター (Reuters Japan)
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