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GWだけど旅行も行けず 突然のメール、ある太陽光発電会社員の憂鬱 - 朝日新聞デジタル

 今年の大型連休(ゴールデンウィーク)は、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が全国的に解除された状態で迎えられそうだ。

 久しぶりの旅行や帰省を計画をする人も多いというが、青森県内に住む男性(53)は「ゴールデンウィークに旅行にも行けない」と語る。コロナ? いやいや理由は「電気」だそうで……。

 4月16日、太陽光発電会社に勤務する男性に、一通のメールが届いた。差出人は東北電力ネットワーク。メールにはこんな文言が書かれていた。

 「電気の供給量が電力需要を上回ることが見込まれるため、以下のとおり出力制御を指示します」

 しばらくして、今度は無機質な自動音声の電話がかかってきた。

 メールの内容を理解したら、数字の「1」を押すように求めるものだ。男性は「大変なことになった」と思いながらも、「1」を押した。

 メールにあった「出力制御」とは、大手電力会社が、太陽光や風力といった再生可能エネルギーの電気を受け入れることを一時的に止めることを意味する。

 電気は使用量(需要)と発電量(供給)を一致させる必要があり、バランスが崩れると大規模停電のおそれがある。これを防ぐために、電気の需要が少なく、好天が見込まれる時は前もって太陽光や風力の発電を止めておくのだ。

 一般的に、冷暖房を使わず、企業活動が少ない、春と秋の休みの日が対象となりやすい。太陽光の導入が早かった九州電力が2018年、離島以外では国内で初めて実施した。再エネの普及がさらに進んだことで、今春は他の大手電力管内でも制御が相次ぐ。

 出力制御といってもすべての再エネを止めるわけではない。需要を上回りそうな分を計算して事前に止める。また、不平等にならないように、基本的に管内の各発電施設を輪番で回していくこととなる。

 男性の会社は、自社だけでなく、他社から委託されたメガソーラー(1千キロワット以上)も複数管理している。16日のメールも、発電施設の数と同じ数だけ来ており、管理する全施設が対象となったことを意味していた。

 発電を止めなければいけない時間帯は午前8時から午後4時。社内で相談して、翌朝から動くこととなった。

急な出力制御に戸惑う男性ですが、もっと心配なことがあるといいます。記事の後半で紹介します。

 家を出たのは午前5時。発電施設は、それぞれ別の自治体にあり、20キロ以上離れている。

 「まず複数回るのが大変でし…

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