[シンガポール 29日 ロイター] - 英石油大手シェルのファンブールデン最高経営責任者(CEO)は29日、記者団に「世界の石油と天然ガスの市場がかなりの不確実性に直面する状況はしばらく続くと確信している」と述べ、世界の生産余力が極めて少ない一方で、経済低迷の懸念にもかかわらず世界の石油や天然ガスの需要回復がなお続いていることを挙げた。
ファンブールデン氏によると、ウクライナに侵攻しているロシアへの西側制裁で世界の石油価格や天然ガス価格が高騰しているのと同時に、世界の製油所は能力いっぱいの操業が続き、これがさらにガソリンやディーセルの高騰につながっている。製油施設を既に閉鎖してしまっていたり、他に転用したりしている企業もシェルをはじめ、幾つかあると指摘した。
ロシア産天然ガスの欧州への輸送問題については、全量をロシア以外からの液化天然ガス(LNG)輸入でまかなうのは不可能だとし、エネルギーの配給制など即効力のある節エネ策を取らなければ状況は悪化するとの考えを示した。
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