コメ概算金 ３年ぶり引き上げ 需要の回復など受け｜NHK 岩手県のニュース - nhk.or.jp

農協が、農家からコメを買い取る際に前払いする「概算金」が、需要の回復などを受けて県内でも３年ぶりに引き上げられることになりました。

ＪＡ全農いわては先週、県内各地の農協がコメを出荷した農家に前払いする「概算金」の基準を決めました。

それによりますと▽県内の出荷の７割ほどを占める「ひとめぼれ」、▽１割ほどを占める「あきたこまち」とも、１等米６０キロ当たりで去年に比べて１０００円引き上げ、▽「ひとめぼれ」は１万１０００円。

▽「あきたこまち」は１万５００円としました。

▽また、ブランド米の「銀河のしずく」も、去年より１０００円引き上げて１万１５００円。

▽同じくブランド米の「金色の風」は一律の基準を決めていませんが、農協の買い取り額は若干上がる見込みだということです。

概算金は新型コロナによる外食向けの需要の落ち込みから去年まで２年連続で引き下げられていて、引き上げは３年ぶりです。

この理由についてＪＡ全農いわては、▽新型コロナ対策の行動制限の緩和で外食向けの需要が回復傾向にあることや、▽生産調整が進み需給のバランスが取れたこと、▽それに肥料や燃料費の値上がりで生産のコストが上がっていることなどをあげています。

ＪＡ全農いわては「稲作の経費が増える中、農家の経営維持のためにもしっかりと全量を販売していきたい」と話しています。

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