インタビューに答える芝田浩二社長=鹿児島市の南日本新聞社
-就任半年が過ぎた。
「昨年12月に打診を受けたときは驚いたが、覚悟を決めて就任した。グループ従業員4万6000人の生活を考えると業績が全て。各国の水際対策緩和などもあり、4~6月期は10四半期ぶりに黒字に転換した。賃金カットを取りやめ、夏・冬賞与の支給も再開した」
-新型コロナウイルス禍からの需要動向はどうか。
「国内線は8割強に戻ってきた。全国旅行支援も始まり、順調さは継続していくはず。本年度末には、ほぼコロナ前の水準になるのではないか」
「国際線は3割程度の戻り。帰国時の陰性証明が不要となり、日本人の海外行きが急激に伸びた。11日からの個人旅行解禁やビザ取得免除で外国人の来日も増える。円安もあり、当初の見立てよりは上向くかもしれない」
-10月末からANAとJALの大手の枠を超えた共同運航が始まる。
「離島航路の振興につながることを大いに期待している。ただ、始まったばかり。マーケットに仕組みが浸透すれば、販売できる座席数をもう少し増やせるかもしれない。お客さまには運賃や乗り継ぎ時間など要望事項をどんどん上げてほしい。商品に磨きをかけていく必要がある」
-古里・鹿児島への思いは。
「鹿児島のファンを世界に増やさないといけない。例えば、奄美は海との距離感が近く、他県にはない自然の良さがある。焼酎、そうめん流し、砂蒸し温泉といった鹿児島ならではの素材が多くあるが、情報発信の方法など課題はまだ多い。城山ホテル鹿児島の応援大使にも就任した。多くの魅力をPRし、鹿児島をもり立てていきたい」
■しばた・こうじ 1957年、瀬戸内町加計呂麻島生まれ。甲南高校、東京外国語大卒。82年に全日本空輸入社。ANAホールディングス代表取締役専務執行役員などを経て、2022年4月より現職。
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