[ロンドン 11日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)は11日に発表した月報で、2023年の世界石油需要が前年より日量233万バレル(2.3%)増えるとの見通しを発表した。増加幅は前月の見通し(日量232万バレル)とほぼ同じで、事実上据え置いたのは3カ月連続となる。中国経済の成長が見られたとしても、米国の債務上限問題など他地域の経済下振れリスクで相殺される可能性を指摘した。
OPECは「中国経済が予想より好調だったためわずかに上方調整したが、他地域では石油需要の重しとなりそうな経済的課題によってわずかな減少が見込まれる」と記した。
中国の石油需要見通しは日量80万バレル増と、前月予想の日量76万バレルから引き上げた。
23年の世界経済成長率予想は2.6%で据え置き、3カ月連続での据え置き。ただ、潜在的な下振れリスクに言及した。
4月のOPECの生産量は日量2860万バレル。イラクとナイジェリアで減り、3月に比べて日量19万1000バレル減少した。
23年のOPEC非加盟国からの供給は日量140万バレル増えるとの見通しを据え置いた。投資規模やウクライナでの戦闘が供給量を抑える可能性があると警告した。
石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は6月4日に政策方針を決める閣僚級会合を開く。
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