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米銀、第2四半期に融資基準引き締め ローン需要軟化=FRB調査 - ロイター (Reuters Japan)

米連邦準備理事会(FRB)が31日に発表した上級銀行貸出担当者調査(SLOOS)で、米銀は第2・四半期に融資基準を引き締めたほか、企業および消費者からの融資需要が減退したことが分かった。FRBによる利上げが、意図した通りに融資を抑制していることを示した。また、年内にさらなる引き締めが予想されることも分かった。(2023年 ロイター/Shannon Stapleton)

[31日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が31日に発表した上級銀行貸出担当者調査(SLOOS)で、米銀は第2・四半期に融資基準を引き締めたほか、企業および消費者からの融資需要が減退したことが分かった。FRBによる利上げが、意図した通りに融資を抑制していることを示した。また、年内にさらなる引き締めが予想されることも分かった。

FRBは「貸出基準の引き締めを予想する理由として最も多く挙げられたのは、経済見通しの悪化や不確実性の増大、担保の減価予想、CRE(商業用不動産)ローンなどの信用の質の悪化だった」と指摘した。

大・中規模企業向けの融資基準を引き締めた銀行の割合は差し引き50.8%で、前回調査の46.0%から上昇。小規模企業向け融資基準を引き締めた銀行の割合も49.2%と、前回調査の46.7%から上昇した。

いずれも2020年のパンデミック(世界的な大流行)時に記録した70%超の水準からはかなり離れているものの、同時期を除くと世界金融危機時の09年第1・四半期以来、最大の上昇幅を記録した。

FRBは2022年3月以降、合計5.25%ポイントの利上げを実施。FRBの調査やハードデータで、金利上昇に反応して銀行融資が減速していることが示されている。

FRBは25─26日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイントの利上げを決定。FRB政策担当者は同FOMC時点で、今回のSLOOSを入手していた。

パウエルFRB議長は先週、この調査結果に関する質問に対し「貸出条件は若干タイトになりつつあり、需要は弱い。経済の信用状況はかなりタイトであることが示されている」と述べていた。

3月の銀行混乱後に一部のFRB政策担当者が懸念していたような急速な引き締まりは見られていないが、FRBの「ソフトランディング(軟着陸)」シナリオが脅かされる可能性はある。

JPモルガンのエコノミスト、ダニエル・シルバー氏は「ここ数四半期の引き締まりの度合いは歴史的な基準からするとかなり大きい」とし、過去に見られたこのような引き締まりは一般的に景気後退と関連していたと指摘。今回の結果について「景気後退(リセッション)の到来を保証するものではないが、景気減速が示唆された」と述べた。

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