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化石燃料需要、2030年までにピーク IEAが予測、再エネが上昇 ... - 朝日新聞デジタル

 国際エネルギー機関(IEA)は24日、右肩上がりに増えていた化石燃料の需要が2030年までにピークを迎え、減少に転じるとの報告書を公表した。地球温暖化の原因となるエネルギー関連の二酸化炭素排出量も25年までに減少に転じるという。ファティ・ビロル事務局長は「エネルギー市場にとって重要な転換点だ」と話した。

 IEAが公表した報告書「世界エネルギー見通し」によると、30年の世界のエネルギーに占める化石燃料の依存度は約80%から約73%に低下。再生可能エネルギーの割合は現在の約3割から5割に上昇する。太陽光の発電量は、現在の米国全体の発電量を上回る。洋上風力への投資は火力発電所への投資の3倍に達するという。

 電力を使う場面も変化し、電気自動車(EV)の新車販売は30年に現在の10倍に増加。化石燃料のボイラーに代わり、ヒートポンプや電気暖房が広がるとした。これらの予測は、現在各国政府が掲げる政策に基づく。

 世界最大のエネルギー消費国である中国経済の減速と産業構造の変化の影響も大きい。不確実性はあるとしつつ、エネルギー需要は20年代半ばにピークを迎え、再エネやEV普及も進むとした。

 ただ、現時点では化石燃料の消費量は過去最高の水準で、石油や天然ガスは高止まるおそれもある。今の温室効果ガスの排出量では、今世紀末の世界の平均気温の上昇が産業革命前から2・4度に達すると指摘する。

 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、1・5度以内に抑えるために、35年までに世界の排出量を19年比で60%減らす必要があるとする。IEAは、30年までに世界の再エネを3倍、エネルギー転換への投資を30年までに5倍以上に増やすべきだと提案した。

 IEAは石油危機をきっかけ…

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