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おいしさを引き出す手作業が光る鉄板、ユニークなマーケティング ... - ニュースイッチ Newswitch

近年のブームにより、手軽に楽しめるアウトドア用品の需要が増えている。そんな中、板金加工メーカーのセイコーが開発・販売を手掛けるブランド「鍛冶屋の頓珍漢」による「ミガキ鉄板」は、こだわりと確かな手作業が生み出す「味」の違いが、キャンパーの間で評判となっている。

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【職人が手作業で一枚一枚磨く】
 通常、家庭などでも広く使われる鉄板、と言われれば黒っぽい鉄の板がイメージされるが、これは鉄板の元となる板材を製造する際にできる「黒皮」と呼ばれる酸化皮膜(黒錆)が鉄の表面を覆っているから。この黒皮のおかげで鉄板は錆びにくいのだが、その反面熱の伝わりが悪くなってしまい、おいしさも損なわれている。そこで同社では職人が一枚一枚この黒皮をはがし、磨き上げることで、オリジナルの「ミガキ鉄板」を製造している。

板金は大小さまざまな一品ものを作ることに長ける
 「黒皮をはがすのは手間と技術力が必要。また錆びやすくなるため、メンテナンスを考えると店舗で販売することもできない。しかし、『錆びやすい』というデメリットも『育てる楽しみ』とキャンパーの方はプラスにとらえ、付加価値を理解してもらえた」と村下正樹社長は語る。

実は、この磨かれた鉄板で作る料理のおいしさは、同社の社員の多くが知っている。それは村下社長の父であり、創業者である村下清幸会長が昔、磨いた極厚の大型鉄板で夜食として焼きそばを作ってくれていたから。「もともと当社ではステーキハウスなどに収める磨きの鉄板の製造経験もあり、ノウハウがありました。そして何より自分の舌でおいしさを実感していること。だからこそ、手作業にこだわれるのだと思います」(村下社長)。

職人の技術、そして「社員みんなのおいしい思い出」が製品に活かされる

【ユニークなマーケティング】
 現在主な販路は「BASE」と呼ばれるネットショップサービスで、さまざまな製品が並んでいる。加工メーカーが自社製品を作る際頭を悩ませるのは「どのような商品が求められているか」を図ることだが、同社はユニークな方法をとっている。
 「作ってみた製品をまず1つフリマアプリで販売。24時間以内に売れたら、需要があると判断しています」(村下社長)。
 加工メーカーの自社製品はすぐに試作できること、そして売れなければやめてもよいということ、と村下社長は話す。加工メーカーの強みを生かせばもっと自由に事業を展開できるのだ。
 実は、このフリマアプリの活用のきっかけを生んだのが、「ミガキ鉄板」の開発。数年前、板厚4.5mmの大型の円筒型の製品で切り欠きを加工し、抜いた端材がR形状で瓦鉄板に似ていた。そこで綺麗に仕上げた後、冗談半分で出品。するとあっという間に売れてしまったのだ。ここからアウトドアで使える鉄板の需要に気が付き、そこから、オリジナルブランド設立までつながっていったのだ。

「自社製品展開を通して学んだのは、自社というブランドを確立し、それを愛してくれるお客様を大切にしていく、ということ。本業である板金加工業も、さらにセイコーのブランドを高めて信念のある仕事をしていきたい」(村下社長)。

商品情報

シリーズ名:「鍛冶屋の頓珍漢」シリーズ 商品名:ミガキ鉄板
 用途:調理用鉄板
 サイズ(mm):W152×D86mm(サイズ展開多数) 厚さ9~12mm
 価格(税込):5,980円~16,980円(税込)
 販売サイト:https://www.ton-chin-kan.jp/

企業紹介

(株)セイコー Seiko Co.Ltd.
所在:〒485-0076 愛知県小牧市三ツ渕原新田433
従業員数:13名
事業内容:車輌、航空機、建築、遊戯用金属製品の加工及び施工(ステンレス、スチール、アルミ、銅、真鍮、 チタン)

FACTORY’S GOODs 詳細情報

ポップアップショップ @銀座 蔦屋書店
会期:2023年 11月3日(金・祝)〜4日(土)12:00~20:00(最終日は19:00)
会場:銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM (東京都中央区銀座6丁目10−1 GINZA SIX 6F)
https://store.tsite.jp/ginza/
入場登録:不要
入場料:無料

店頭タイアップによるフェア @銀座 蔦屋書店
会期:2023年10月21日(土)~11月5日(日) 10:30~21:00
会場:銀座 蔦屋書店 (東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 6F)EATALY側展示台
https://store.tsite.jp/ginza/

技術展示&ポップアップショップ @東京ビッグサイト
会期:2023年 11月29日(水)〜12月1日(金)10:00~17:00
会場:東京ビッグサイト 西2ホール (G-01)(東京都江東区有明3-11-1)
入場登録:要(詳細は https://autumnfair.nikkan.co.jp/ 参照)
入場料:1,000円(入場登録者、招待状持参者、中学生以下無料)

特設Webサイト:https://biz.nikkan.co.jp/brand/factorysgoods/

展示会スポンサー

株式会社ソディック
 株式会社青山財産ネットワークス
 日進工具株式会社
 牧野フライス精機株式会社
 碌々スマートテクノロジー株式会社
 一般社団法人日本工作機械工業会
 株式会社アマダ
 モノづくり日本会議

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