[シドニー 21日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)は21日、今月7日に開いた理事会の議事要旨を公表した。政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げた決定について、今月利上げしなければインフレ期待が不安定化する可能性があるとの懸念があったことが示された。
理事会は、インフレ期待が控えめにでも高まればインフレ抑制がより困難になるとの懸念を示した。
理事会メンバーは「いかなるコスト上昇も消費者に転嫁可能との企業心理が強まっている兆しがある」と指摘。「今回の会合で金利を据え置けばインフレ期待が高まるリスクがある」との見解で一致したという。
理事会は一方で、利上げを見送る根拠もあったと認識。景気減速や中東情勢など地政学的不透明感が含まれた。
理事会メンバーは「インフレを妥当な期間内に目標に戻すためにさらなる金融引き締めが必要かどうか」について、今後のデータで景気見通しがどのように変わるか次第との意見でも一致を得た。
消費者物価の上昇率は中銀の目標である2─3%を大きく上回っており、2025年末まで3%に鈍化しないと見込まれている。
理事会は、サービス部門のインフレがとりわけ粘着性があるとし、国内の需要超過が続いている可能性を指摘。
また、住宅価格のここ数カ月の再上昇が家計の富を拡大させ、金融状況が「特段引き締め的ではない」ことを示唆しているとした。
理事会はさらに、中銀のインフレ減速予想はあと1─2回の利上げを前提にしていると言及した。
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