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『OPPO A79 5G』レビュー。FeliCaと劣化防止機能を初めて搭載 - OPPOラボ

OPPO Japanが2月に発売した最新のリーズナブルモデルのスマートフォン「OPPO A79 5G」を購入したのでレビューをお届けします。

当機種は2018年から販売されているOPPO Aシリーズの最新モデルで、歴代機種では非対応だったおサイフケータイを搭載するなど、旧モデルにはなかった複数の機能に対応したことが特徴の1つです。

加えて前モデル(OPPO A77)と比べ、機能面だけでなく性能面でも確実に改善が施されています。

ディスプレイが大型化しデザイン変わった本体

まずOPPO A79 5Gの外装からチェックしていきます。

国内モデルのカラーバリエーションは今回購入したグローグリーンとミステリーブラックの2色です。

前モデルはさらさらとした触り心地でしたが、本機種はつるつるとした感触です。

OPPO A79 5Gでは、前モデルのOPPO A77から大型化しており、ディスプレイサイズは6.5インチから6.7インチとなりました。

大型化に伴い重量も増しており、187gから193gとなりました。200gを超えるスマートフォンも多くなっている中では抑えられている印象です。

前モデルとの大きな違いとしては、音量ボタンの位置が変更されています。

従来のOPPOスマートフォンは、ディスプレイ側から見て音量調節キーが左側、スリープボタンが右側に配置されていました。

OPPO A79 5Gでは音量調節キーが右に移動していて、指紋認証センサー内臓の電源ボタンの上側に配置されており、A77以前の機種からの乗り換えだと、慣れるまでは違和感を覚えそうです。

他のスマートフォンとのサイズ比較です。左からGalaxy A23 5G(5.7インチ)、OPPO A79 5G、OPPO A77(6.5インチ)です。

6.7インチクラスのモデルは、スマートフォンの中でも大型の部類で、OPPO A77と比べると、縦の長さが伸びていることが分かります。

大半の付属品が別売り

OPPO A77では、スマートフォン本体のほかに、急速充電対応の電源アダプターとUSB-Cケーブル、それにTPU素材のクリアケースが同梱されていました。

後継機となるOPPO A79 5Gでは、上記3点の同梱物が全て廃止されており、利用者が自身で用意することが求められるようになりました。

筆者は発売記念キャンペーンで購入したため充電器が付いてきた

OPPO A79 5Gに対応できる電源アダプターの価格は2,800円、USB-Cケーブルは980円で、これらをオッポ純正品で揃える場合は別に3,780円が必要となります。

ほかクリアケースについては、2024年2月13日時点で純正品は販売されておらず、社外品を選択することになります。

歴代機種に無い3つの新機能が搭載

OPPO A79 5Gでは、歴代の機種と比べて機能の拡充化が進んでおり、まず本機種から新たにFeliCaが搭載され、モバイルSuicaなど各種非接触式の電子マネーアプリが利用できるようになりました。

OPPO Aシリーズのスマートフォンにおサイフケータイ機能が搭載されるのはA79 5Gが初めてです。

電子マネーなどFeliCaを活用した各サービスが利用可能に

FeliCaに加え、Aシリーズでは3年前の夏モデル「OPPO A54 5G」以来となるNFCも合わせて搭載しています。

これにより「Visaのタッチ決済」などに対応したほか、マイナンバーカードの読み取りや、マイナンバーをスマホに搭載できる「スマホ用電子証明書」Aシリーズでは初めて利用可能になりました。

△マイナンバーカードが読み取れるように

このほか「OPPO Reno9 A」など、Renoシリーズの一部モデルで搭載されているシステム劣化防止機能にも初めて対応しました。

オッポは、この機能の働きにより、使用開始から36ヶ月間購入時のサクサクとした操作感が続くとしています。

先代から大きく性能が向上

OPPO A79 5Gでは、前モデルのOPPO A77からスペックが大きく性能が向上しています。

CPUには「MediaTek Dimensity 6020」を搭載していて、2万円台後半のスマートフォンとしては価格相応の処理性能を有します。

画面のSNSの閲覧程度さえも引っかかる場面が見られていたOPPO A77に比べ、後継機A79 5Gは目立つ操作上でのラグなどは見られず、軽快に動作するようになったと感じます。

もっとも高い処理性能を求めるゲームは得意としませんが、一定以上のスペックを必ずしも必要としないアプリであれば比較的軽快に動作します。

スマートフォンの性能に点数を付け測定するベンチマークアプリ「Antutu Benchmark」の計測結果は389562点でした。

2019年頃の低価格スマートフォン程度のスコアだった前機種A77と比べ、OPPO A79 5Gでは2万円代後半のモデルとして平均的な結果が出るようになっています。

販路や価格が近い「Galaxy A23 5G」(2022年モデル)とは近い点数を出しました。

左からOPPO A77、A79 5G、価格の近いGalaxy A23 5G

写真の作例

OPPO A79 5Gで撮影した写真の作例をご覧に入れます。

カメラの画素数は前モデルに続き5,000万画素となっており、すべて「AI」モードを有効にして撮影しています。

OPPO A79 5Gに限らず、2万円台〜3万円台のモデルは光量が限られる暗所や夜間の撮影が不得意な一面があります。

そうしたシーンでは「夜景モード」を使うことで、ある程度写真の仕上がりを向上させることができます。

左が通常モード 右が夜景モードで撮影したもの 建物がより明るく撮れた

夜景モードで補正できる一方で、看板など一部の撮影シーンでは白飛びしやすい印象を受けます。

左がOPPO A79 5Gで夜間に撮影した看板

先代のOPPO A77からは、カメラ性能の向上を実感できます。

左 : 旧OPPO A77 右 : OPPO A79 5G

より新旧の差が出やすいのは暗所撮影で、A77では赤みを帯びた仕上がりになる傾向がありましたが、A79 5Gではそうした現象は見られないようになりました。

左 : 旧OPPO A77 右 : OPPO A79 5G

先代から大きく進化 一通りの機能が付き使いやすく

今回は「OPPO A79 5G」をご紹介しました。

本機種は、大きなスペックダウンが指摘されたOPPO A77の後継機ですが、性能は大きく底上げされた上に、おサイフケータイやマイナンバーカード機能に対応するなど、機能面でも着実な進化を遂げました。

Aシリーズの機種からの乗り換えあれば、性能面・利便性両方の向上が期待できます。

またこれまでFeliCaやマイナンバーカードを理由にReno Aシリーズを選択していたユーザーにとっては、今後はAシリーズも視野に入ることになりそうです。

一方でOPPO A77・A55sに続き、カメラレンズは事実上1つのみで、超広角カメラは非搭載となっています。

過去Aシリーズの機種には、複数のレンズを備えた「OPPO A54 5G」「OPPO A5 2020」など撮影機能が特徴の機種がありました。

ある程度のカメラ機能がほしいユーザーは、値下がりしている「OPPO Reno7 A」や市場価格が半額以上落ちているOPPO Reno 10 Proなども視野に入れて検討したいところです。

△OPPO Reno7 A

OPPO A79 5Gには価格や性能が近いライバル機種がいくつか存在しています。

候補としては、同じく楽天モバイルで販売されるなど販路が被っている「Galaxy A23 5G」や、端末の性能が近く価格が同じ「Redmi 12 5G」などが挙げられます。

この2機種に比べたときの、A79 5Gの強みは「6.7インチで重量200g切り」「33W急速充電」「システム劣化防止機能」などになるでしょう。

△Xiaomi Redmi 12 5G

OPPO A79 5Gを購入する

OPPO A79 5Gは、オッポが運営する「OPPO公式オンラインショップ」や「OPPO公式 楽天市場店」などから購入することができます。

SIMフリーモデルの取り扱い価格は2万9800円です。

このほか楽天モバイルやワイモバイルなど、一部の通信事業者からも販売されており、キャリアモデルは価格や利用できる機能が異なる場合があります。

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