既報の通り、Googleは5月14日にAndroidスマートフォン「Pixel 8a」を発売する。日本向けにはおサイフケータイ(モバイルFeliCa)対応の専用モデルが投入され、ストレージの容量は128GBのみとなる。直販サイト「Google Store」における販売価格は7万2600円で、NTTドコモ、au(KDDI/沖縄セルラー電話)、ソフトバンクを通した販売も行われる。
この記事では、同社から提供を受けたObsidian(オブシディアン)のレビューキットを用いつつ、本機の特徴をチェックしていく。購入を検討している人の参考になれば幸いだ。
パッケージと付属品はシンプル ACアダプターはオプション
パッケージと付属品の構成は、先代の「Pixel 7a」から変わっていない。付属品は以下の通りとなる。
- 印刷物×2(サポート情報、保証規定)
- 1m USB-C-USB-Cケーブル(USB 2.0)
- クイックスイッチ(USB Type-C to Standard A)アダプター
- SIMツール(トレイ取り出しピン)
先述の通り、日本向けのPixel 8aはおサイフケータイに対応しているが、かざす場所の目安となる「モバイル非接触IC通信マーク」は付いていない。サポート情報にかざす位置が書かれているので、おサイフケータイを含むNFC機能を利用する場合は、必ずかざす位置をチェックしておこう。
付属のUSB-C-USB-Cケーブルは、データの移行や充電に利用できる。ACアダプターは付属しないので、必要に応じて購入する必要がある。本機では最大18W(9V/2A)の急速充電に対応しており、USB PD(Power Delivery)規格に準拠し、かつ9V/2Aの出力に対応するACアダプター(またはモバイルバッテリー)を用意すれば充電スピードを向上できる。
公式仕様によると、本機のUSB Type-C端子は「USB 3.2」に準拠しているという。世代記載がないので筆者が調べてみたところ、USB 3.2 Gen 1(USB 3.0)相当(最大5Gbps)でデータの伝送が可能なようだ。iPhoneを含む古いスマートフォンからのデータ伝送に使えるクイックスイッチ(USB Standard-Aアダプター)はUSB 2.0(最大480Mbps)に準拠している。
USB 3.2 Gen 1以上の規格に対応する機器と本機をつなぐ場合は、対応するUSBケーブルやアダプターを別途用意するとデータ転送速度を向上できる。
リフレッシュレートが向上したディスプレイ 四隅のカーブは強め?
本機のディスプレイは6.1型有機ELで、パネル解像度は1080×2400ピクセル(アスペクト比20:9)となる。リフレッシュレートは最大120Hzで、輝度は最大2000ニトと廉価モデルながらもスペックは高めだ。
ディスプレイパネルのサイズや解像度は先代の「Pixel 7a」と変わらない。ただし、Pixel 7aと比べると四隅のカーブ(丸み)が強めなので、気になる人は気になるかもしれない。
ディスプレイのリフレッシュレートだが出荷時は60Hz駆動となる。端末設定で「スムーズ ディスプレイ」をオンにすると、表示しているアプリ(コンテンツ)に応じて60〜120Hzの範囲で動的に変化するようになる。ただし、設定の注意書きにもある通り、本機能を有効化するとバッテリーの消費が激しくなるので、必要に応じてオン/オフを切り替えて使うといいだろう。
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