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「なんて無駄なことを」ビクトリアズ・シークレット、閉店した店舗が大量のブラを捨てる - Business Insider Japan

ビクトリアズ・シークレット

Business Insider/Mary Hanbury

  • アメリカのコロラド州では、閉店したビクトリアズ・シークレットが捨てた数百枚のブラでゴミ箱がいっぱいになっているのをある女性が目撃したという。
  • ビクトリアズ・シークレットは、これらのブラは店の試着室で使用されていたサンプル商品で、閉店後に捨てられたものだとBusiness Insiderに語った。
  • 販売できないが寄付することはできる在庫を捨てたり、焼却処分することは、小売業界の抱える大きな問題の1つだ。こうした極端な手段は、ブランドイメージを守るなどのためにしばしば用いられている。
  • こうした手段を使っていたナイキ、H&M、バーバリー、エディー・バウアーといった有名ブランドは、環境にやさしくないと批判された。ファッション業界は最も環境を汚染している業界の1つだと言われている。

コロラド州センテニアルに住むメラニー・ゲリナスさんはある晩、自宅近くのゴミ集積場で数枚のブラが落ちているのを目にした。さらに近付いていくと、ビクトリアズ・シークレットの大量のブラが捨てられていたという。

「数百枚はあったと思います」と、ゲリナスさんは地元のニュースサイト9Newsに語った。

「全部ゴミになります。ホームレスのシェルターや暴力を受けた女性のシェルターに送ることもできたはずなのに」

「なんて無駄なことをするのかと思いました。ビクトリアズ・シークレットの新品のブラをシェルターで暮らしている母親は必要ないと言うかしら?」

ビクトリアズ・シークレットの広報担当は、捨てられていたアイテムが最近閉店した近所のビクトリアズ・シークレットのものだと認めた。

「これがどんな風に見えたかということに、申し訳なく思っています」と、担当者はBusiness Insiderに語った。「店が閉店になり、わたしたちは試着室にあったブラを含むサンプル商品を片付けました。残り全ての在庫は、他の店に再配分されました」

ファッション業界の汚れた秘密

これは、売り物にならないがまだ使える商品を、寄付するより捨てるという小売業者がしばしば取る手段の1つの例だ。複数の有名ブランドが過去に似たようなことをしている。

2017年には、ニューヨークのソーホー地区にあるナイキの店舗の外に、ゴミ袋いっぱいのスニーカーが捨てられているのが見つかった。スニーカーは履けないように破壊されていたという。ナイキはどうしてスニーカーが破壊されていたのか、その理由を説明しなかったが、リセールや寄付をするには不適当だったため捨てたと述べた。

アウトドアウェアを手掛けるエディー・バウアーも2017年、ニューヨークにある店舗の1つで、200~400ドル(約2万2000~4万4000円)のコートやブランケットが大量に切断され、店の外に捨てられていた写真がソーシャルメディアでシェアされ、批判を受けた。同社は当時、この件を事実と認めたが、企業のポリシーではないと述べた。

いくつもの有名ブランドが自らのブランドイメージを守るために、自社製品がリサイクルショップやディスカウントショップに流れないようしばしばこうした極端な手段を講じている。

中には、余った在庫を燃やしているケースもある。H&Mでは以前、不要になった在庫をスウェーデンにある発電所に送っていた。この発電所では、電気を作るのに石炭の代わりに服を燃やしていた。同社は当時、燃やしたアイテムの中に使用可能なものは含まれておらず、消費者にとって妥当でないもののみだと述べた

高級ブランドはさらにひどい。2018年7月、イギリスのデザイナーブランド、バーバリーはその決算報告の中で、ブランドを守るために3700万ドル(約41億円)相当の売れ残った服やアクセサリーを廃棄したと述べた。このニュースはソーシャルメディアで激しく非難され、バーバリーはすぐにこうした対応を止めると発表した。

これらの服は寄付をしたり、まだ使えるというだけでなく、ゴミとして捨てたり焼却処分する環境コストも大きい。

毎年、約1180万トンの布がゴミと化している

世界経済フォーラムによると、今日、1枚のTシャツを作るのに2700リットルの水が使われていて、ファッション産業は石油産業に次いで世界で2番目に環境汚染をもたらしている産業だ。アメリカの環境保護庁によると、毎年260億ポンド(約1180万トン)の布製品がゴミとして捨てられているという。 こうした製品の中には、全く分解されない布で作られているものもある。

焼却処分もさほど変わらない。服を燃やすことで二酸化炭素やその他の温室効果ガスを排出し、地球温暖化に貢献する。例えば、Fast Companyの報道によると、服を燃やすことで排出される二酸化炭素の量(メガワット時あたり)は石炭や天然ガスよりも多いという。

イギリス議会の環境委員会は2019年2月、ファッション業界における服の消費と持続可能性(サステナビリティ)に関するレポートをまとめ、BBCがこれを報じた。

BBCによると、レポートは服の焼却処分について、「さらなる(二酸化炭素の)排出と大気汚染を生む」ことで人間の健康を損なうものだとしている。

その上で、委員会は服の焼却処分を禁止するよう提言している。

[原文:Victoria's Secret dumped hundreds of bras outside a recently closed store, and it reveals a dark truth about the fashion industry

(翻訳、編集:山口佳美)

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February 19, 2020 at 08:30AM
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