家庭での居場所を失った子供たちを緊急的に保護する「カリヨン子どもの家」は、日本で初めて開設された民間のシェルターだ。利用者の多くは15歳から19歳の子供たち。運営する社会福祉法人「カリヨン子どもセンター」(江戸川区)の理事を務める弁護士、吉川由里(38)さんは「虐待などから耐えて生きていた子供たちのSOSに応えていきたい」と力強く語る。(本江希望)
「シェルターで食べた最初の晩ご飯は、ハヤシライスだったね」
子供担当弁護士として初めて手がけた少女=当時(15)=が今でも9年前の施設での食事を覚えていたことに、ハッとしたという。実際、家庭料理を食べたことがない子供たちは多い。
「私自身、子供時代に大人に対する反発や、親との関係が悪かった時期もあった。大人との関係で苦しんだり、人生に影響が出てしまったりした子供たちをサポートしたいと思った」と、子供を支援する活動を始めた理由を明かす。
昨年1年間、虐待の疑いで警察が児童相談所に通告した18歳未満の子供は9万8222人で、過去最多を更新。摘発した児童虐待事件は1972件に上り、前年を約4割上回った。虐待を受けた子供の早期保護は大きな課題だが、吉川さんによると、幼児などが優先され、10代後半は後回しになりがちだという。
平成16年に発足したカリヨン子どもセンターは、10代後半の行き場がない子供たちのため、緊急避難所である「子どもシェルター」と自立援助ホームを男女別で計4つ、さらにデイケア事業を運営している。支援の流れは、窓口となる東京弁護士会の「子どもの人権110番」で電話相談を受け、子供1人につきそれぞれ弁護士、児童相談所の担当児童福祉司がつき、施設職員を含め、チームで連携して緊急保護から自立までをサポートしていく。
シェルターは定員6人だが、通常は3~4人が暮らし、職員は4人ずつ配置。泊まり勤務もあり、24時間体制で子供たちを見守る。
親から子供たちが隠れ住むシェルターの場所は絶対に知られてはならない。そのため、10代の若者に欠かせない携帯電話は、GPS(衛星利用測位システム)などにより場所が知られてしまう可能性があるため、入居時に職員が預かる。
保護された子供たちが受けてきた大人からの暴力は肉体的なものだけでなく、精神的、性的なものなど多岐にわたる場合が多い。「ハイティーン(10代後半)の子供たちは、虐待などを耐えてきたサバイバー。そんな彼らが『もう耐えられない』と出したSOSに、応えていかなければ」と気を引き締める。
今後の課題に挙げるのは、巣立っていった子供や若者たちへのサポートだ。
「中には精神疾患を抱えたり、シングルマザーになって厳しい生活をしているケースもある。親など周りの協力なしに生きていかざるを得ないOB、OGたちのアフターケアにも力を入れていきたい」
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March 16, 2020 at 07:13PM
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【TOKYOまち・ひと物語】10代のSOSに応えたい シェルター運用、吉川由里さん - 産経ニュース
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