学校法人加藤学園(千葉・野田市/理事長:加藤 裕希)が運営する「のだのこども園」(保育所型認定こども園)が第14回キッズデザイン賞(主催:特定非営利活動法人キッズデザイン協議会、後援:経済産業省、内閣府、消費者庁)の「子どもたちを産み育てやすいデザイン部門」を受賞しました。
■のだのこども園について
「孤育て」と言われるほど過酷な社会状況の中で、子どもを育てていく難しさや、子ども達の触れる社会(出会う人の多様性)が狭くなっていることに対しての問題意識から、多様な人々とともにつくりあげていく「地域ぐるみの子育て」が必要と考え、すでに40年以上運営してきた幼稚園の隣地に、新たなこども園が生まれました。
■なぜ「地域ぐるみの子育て」なのか
当学園が運営する隣接の野田北部幼稚園(定員310名)では、これまで4,000名以上の卒園児を送りだすなかで、保護者の皆さんと「子どもを中心としたコミュニティ」をつくってまいりました。一方で、卒園のタイミングでの関係性の消滅や共働き家庭の増加などによる役員活動への参加の難しさなどが顕在化していました。
そこで、設計の際に「みんなで共につくる、開かれた園」を軸とし、在園児だけでなく、卒園生の保護者、さらには周辺地域の人がいつでも集える地域交流スペース「のだのま」を設計に組み込むことで、園に関わる人を増やし子ども達の触れる社会を広げる「地域ぐるみの子育て」の実現を目指しました。
■園舎の設計について
園舎には保育機能とは別に、地域交流スペースや子育て支援スペース、地域へ貸し出せる大きな遊戯室などの機能を整備しています。
樹木など既存の外部環境に手を加えず建築に取り込み、全ての部屋が園庭に面する細長いボリュームとし、保育室や職員室からなる「保育棟」と、地域へ開放する「交流棟」の異なる機能でわかれているため、地域に開きながら運営管理がしやすい造りになっています。
設計:水上哲也建築設計事務所 一級建築士事務所 様
https://tetsuyamizukami.com/
■ユーザーの反応について
園児の母から「野田で生まれ育ったが、こんなに気持ちの良い環境が近くにあったことに気付き、感動しました」と感想をいただきました。こども園と幼稚園、共同で開催された2019年の夏祭りには在園者や卒園者、地域の人々を含めた1000人以上の来場がありました。
こども園は打ち上げ花火の観覧席、演奏会やダンスの発表ステージとして利用されました。
地域交流スペースは利用者の自発的なアイデアを元に日常的にワークショップが企画されています。
運営も保護者有志によるボランティアによるものであり、元パティシエの保護者による子供も一緒に参加できる料理教室やクラフト教室など、この園を構成するコミュニティの広さが多種多様な活動を生み出しています。
こども園をきっかけとして地域の価値を再認識し、さらに高める活動を推進しております。
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■キッズデザイン賞とは
キッズデザイン賞は、「子どもたちが安全に暮らす」「子どもたちが感性や創造性豊かに育つ」「子どもを産み育てやすい社会をつくる」という目的を満たす、製品・空間・サービス・活動・研究の中から優れた作品を選び、広く社会に発信していくことを目的に創設されました。子ども用にデザインされたものはもちろん、大人・一般向けに開発されたものでも、子どもや子育てに配慮されたデザインであればすべてが対象となります。
https://kidsdesignaward.jp/
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August 21, 2020 at 11:00AM
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地域コミュニティの拠点となることを目指した「 のだのこども園(千葉県野田市)」がキッズデザイン賞を受賞 - PR TIMES
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