香港政府統計処は30日、2月の小売売上高(暫定値)が前年同月比30.0%増の295億4,800万HKドル(約4,190億9,200万円)だったと発表した。プラスは25カ月ぶり。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、比較対象となる前年同月の小売売上高が低かったことなどが主因。春節(旧正月)のずれ(今年は2月中旬、昨年は1月下旬)も影響した。 春節のずれによる影響が相殺される1~2月は、前年同期比2.7%増の620億9,700万HKドルだった。 2月の小売売上高を店舗・品目別に見ると、これまで2桁減が続いてきた宝飾品・時計・高額贈答品は114.1%増、衣類・靴類・関連製品は89.4%増と急回復した。百貨店も47.0%増と力強い伸びを示した。 一方、スーパーマーケットは6.0%減と前月に続いてマイナスだった。生鮮または冷凍の魚類・肉類も4.9%減となった。 小売売上高のうち2月のオンライン販売分は前年同月比56.5%増の18億700万HKドルと、全体の6.1%を占めた。1~2月の累計では前年同期比74.5%増えた。 政府報道官は、香港域内の観光業低迷を受け、「小売業の経営環境は短期的に依然として厳しい」と分析した。 小売業界団体・香港小売管理協会(HKRMA)の謝邱安儀(アニー・ヤウ・ツェ)会長は30日のオンライン会見で、3月も2月と同様の状況が続いていると指摘。市民の消費意欲は依然として低迷しているものの、イースター連休(4月2~6日)の小売売上高は前年を上回る可能性があるとの認識を示した。
【香港】2月の小売売上高30%増、25カ月ぶりプラス(NNA) - Yahoo!ニュース
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