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グーグルの親会社、米 アルファベットの1-3月(第1四半期)決算では売上高が市場予想を上回った。経済活動再開に伴う事業拡大をにらむ企業のデジタル広告支出増加に支えられた。新規の大規模な自社株購入計画も明らかにし、株価は時間外取引で一時約5%上昇した。
1-3月期売上高はパートナーなどに支払われるトラフィック獲得コスト(TAC)を除いたベースで456億ドル(約4兆9600億円)。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は426億ドルだった。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)時に大半の大手ハイテク企業で業績は好調だったが、アルファベットはむらがあった。巣ごもりで退屈しのぎにオンラインで動画を視聴する動きが広がり、「ユーチューブ」の広告収入は膨らんだ。テレワークに伴うネット関連サービスの需要急増で、クラウドコンピューティング事業も急成長を遂げた。一方、これらの事業に比べて規模が大きいネット検索事業は、商業関連の検索落ち込みが響いた。
しかし、新型コロナワクチン接種が進む中、飲食店や商店に足を運び、旅行にさえ出掛ける動きが出てきた。人々は行動する前に、グーグルのサービスや広告を利用することが多い。
アルファベットとグーグルの最高財務責任者(CFO)を務めるルース・ポラット氏は決算について「オンライン上の消費者の活動拡大に加え、広告収入の幅広い伸びが寄与した」と指摘した。
同CFOはアナリストとの電話会議で最近の消費者行動の変化について、新型コロナからの世界的な回復ペースに左右されるため、どの程度「持続的」かははっきりしないと述べた。
1-3月期は検索とその他関連事業の収入が319億ドルで、市場予想の299億ドルを上回った。「ユーチューブ」の広告収入は49%増の60億ドル。市場予想は57億ドルだった。
クラウド部門の売上高は40億ドルに急増。市場予想と同水準だった。同部門は業界大手のアマゾン・ドット・コムや マイクロソフトに追い付こうと企業や他の大口顧客との契約獲得を目指している。
自動運転車や配達用ドローンを手掛ける「アザーベッツ」部門は売上高が1億9800万ドル、損益は11億5000万ドルの赤字だった。
アルファベット全体の純利益は179億ドル(1株当たり26.29ドル)。前年同期は68億ドル(同9.87ドル)だった。
アルファベット取締役会はクラスC株を新たに最大500億ドル相当取得することを承認した。
原題: Alphabet Jumps After Beat on Sales, New $50 Billion Buyback (1)、 Alphabet Jumps After Beat on Sales, New $50 Billion Buyback (2)(抜粋)
(6段落目以降にCFO発言などを追加して更新します)
米アルファベット、1-3月売上高は市場予想上回る-株価上昇 - ブルームバーグ
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