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アップル売上高1.5倍 出そろったGAFA決算、懸念は? - ITmedia

 コロナ過から1年、米ハイテク大手グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンの2021年1-3月期の決算が出そろった。ロックダウンやリモートワークに伴うオンライン活動の活発化に伴い、各社ともに好調な決算となった。

アマゾン

(写真提供:ゲッティイメージズ)

 アマゾンが米国時間4月29日に発表した決算によると、売上高は1085億1800万ドル(約11兆円)と、前年同期の754億5000万ドルから43%増となった。利益は81億ドル(約8800億円)と25億ドルから3倍以上に増加した。

 ロックダウンにより、ネット通販売上高が44%伸びて529億100万ドルとなった。また、引き続いて、最大の収益源はクラウドサービスのAWS(Amazon Web Service)だ。売上高は32%伸びて135億300万ドル、営業利益は41億6300万ドルだった。

 有料会員制サービスも好調だ。アマゾンプライムの会員数は全世界で2億人に達している。アマゾンは、今後6月までの3カ月で、売上が前年同期から最大30%増の見通しだとしており、引き続き好調を見込む。

 株価は発表前の3471ドルから、アフターマーケットで2.3%高の3553ドルに伸張した。株式分割が発表されるのではといううわさから、株価はここ数日で3%ほど上昇していたが、株式分割は発表されなかった。

アマゾンの売上高推移
アマゾンの純利益推移

フェイスブック

(Facebook公式Webより)

 フェイスブックが4月28日に発表した決算によると、売上高は261億7000万ドル(約2兆8500億円)と前年同から48%の増加となった。純利益は95億ドル(約1兆300億円)と、49億ドルからほぼ倍増した。

 同社の売り上げをほぼ占める広告事業が好調だった。広告の平均単価は30%上昇し、広告の配信数も12%増加した。MAU(月間アクティブユーザー)は10%増加して、28億5000万人となった。

 一方で、アップルがiOSの新バージョンで打ち出した広告ターゲティングの新機能によって、今後、ユーザー行動のトラッキングにはユーザーの許可が必要になる。さらに規制強化の動きもあり、第3、第4四半期の収益成長は減速の予想だとしている。

フェイスブックの売上高推移
フェイスブックの純利益推移

グーグル

(写真提供:ゲッティイメージズ)

 グーグルの持ち株会社アルファベットが4月27日に発表した決算によると、売上高は553億1400万ドル(約6兆円)となり、前年同期から34%増加した。利益は179億3000万ドル(約1兆9500億円)と、1.6倍となった。このところ低下傾向にあった利益率は30%を超えた。

 広告が32%増と回復した。前年同期は、コロナ過による企業活動の混乱で広告売上高の伸びが落ち込んでいたが、それが回復した形だ。中でもYouTubeが好調で、49%伸びて60億500万ドルの売り上げとなった。また、クラウドサービスは40億4700万ドルと46%増加した。

 株価は決算発表前の2290ドルから、2429ドルへと6%伸張。500億ドル規模の自社株買いも発表した。

アップル

(写真提供:ゲッティイメージズ)

 アップルが4月28日に発表した決算によると、売上高は895億8400万ドル(約9兆7000億円)と前年同期から1.5倍に、利益は236億3000万ドル(約2兆5700億円)と2.1倍に拡大した。

 主力商品であるiPhoneの売り上げが66%増加して479億3800万ドルと、大きく伸びた。また、iPadは79%増加して78億700万ドル、新型チップ「M1」を搭載したMacの売り上げも91億200万ドルと70%の増加となった。

 地域別では中国での需要が旺盛だった。売上高は177億2800万ドルと、前年同期の94億5500万ドルから87%の増加となった。

 決算発表後、株価は一時2%ほど上昇したが、その後、半導体不足に対する懸念から下落。30日時点では決算発表前を下回る133ドルとなっている。

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