ＴＳＭＣ、21年売上高予想引き上げ－供給は22年にかけてもタイト（Bloomberg） - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース

（ブルームバーグ）： 半導体の受託生産世界最大手、台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）は15日、2021年の売上高の伸びが20％超になるとの見通しを示した。自動車業界などに打撃となっている世界的な半導体不足の緩和に貢献するとも表明した。

魏哲家最高経営責任者（ＣＥＯ）は、半導体供給に関して2022年にかけてもタイトな状態が続くと見込んでいると説明。ＴＳＭＣは今年のマイクロコントローラーの生産を60％近く増やす方針で、７－９月から自動車業界の顧客に対する供給の大幅拡大を後押しする。

７－９月（第３四半期）の売上高見通しは146億－149億米ドル（約１兆6000億－１兆6400億円）。アナリスト予想平均は147億米ドルだった。ＴＳＭＣはこれまで21年通期の売上高を20％増と見込んでいたため、今回は若干の上方修正となる。

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魏ＣＥＯは、自動車用半導体に関して「供給の課題に対処するため、今年上期を通じて積極的に対策を講じてきた。年内もそれを継続する」と説明。「世界の自動車産業を支援するため、当社のウエハー生産能力の再配置で他の顧客と鋭意取り組んできた」とも述べた。

一方、ＴＳＭＣにとって最大の顧客、米アップルは下期に投入する次世代「ｉＰｈｏｎｅ（アイフォーン）」を年内に最大9000万台生産するようサプライヤーに求めていると関係者は話しており、これによる押し上げ効果も見込まれる。

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４－６月（第２四半期）の純利益は前年同期比11％増の1344億台湾ドル（約5280億円）。アナリスト予想平均の1361億5000万台湾ドルをやや下回った。これまで公表された月間売上高に基づく４－６月の売上高は3721億5000万台湾ドルだった。

原題：TSMC Raises Sales Outlook, Affirming Global Chip Kingpin Role（抜粋）

(c)2021 Bloomberg L.P.

Debby Wu

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