焼酎売上高3.2％減 20年主要50社 定番銘柄は好調 - 熊本日日新聞

　帝国データバンク福岡支店がまとめた２０２０年の全国焼酎メーカー売上高ランキングによると、上位５０社の売上高合計は２９０７億円と前年から３・２％減少した。新型コロナウイルス禍で外食向けが縮小した影響とみられる。

　ただ、「黒霧島」で知られる首位の霧島酒造（宮崎県都城市）など上位１０社でみると、増収が６社、減収は４社と増収企業の数が多かった。

　調査担当者は「自宅で飲む消費者はパック入りなど容量の大きい定番銘柄を購入する傾向がある。知名度の高い焼酎が好調を維持した」と分析。「巣ごもり需要」を取り込めたかどうかで明暗が分かれたようだ。

　霧島酒造の首位は９年連続。売上高は前年比１・０増％の６２５億円だった。２位は「いいちこ」シリーズが人気の三和酒類（大分県宇佐市）で、０・１％増の４２９億円。３位は「鍛高譚［たんたかたん］」などを展開するオエノングループ（東京）で、０・８％増の３９３億円だった。

　熊本県内最大手で「白岳」などを製造する高橋酒造（人吉市）は６・６％減の５９億円。前年の１０位から１１位に順位を下げた。（宮崎達也）

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