[東京 21日 ロイター] - 日銀が21日発表した「主要銀行貸出動向アンケート調査」(四半期ごと公表)の4月調査では、企業向けの資金需要が「増加」したとの回答から「減少」を指し引いた指数(DI)がゼロとなり、前回1月と変わらなかった。ロシアによるウクライナ侵攻で資源価格が高騰し、円安が進む中でも資金需要は引き続き落ち着いている。
調査の回答期間は3月9日から4月12日で、50の銀行、信用金庫が対象。
企業の規模別では、大企業向けの資金需要判断DIが前回のゼロからプラス4に上昇する一方、中小企業向けはプラス2からプラス1に低下した。
大企業向けでは、製造業が前回のマイナス6からプラス7に上昇。2020年7月調査以来の高水準となった。設備投資に関連した資金需要が高まったようだ。半面、非製造業はプラス4からマイナス2に低下。原材料高で手元資金を取り崩す動きが出たことが要因とみられる。
個人向けの資金需要はゼロで、前回のプラス1から低下した。住宅ローンはゼロからマイナス1に低下、消費者ローンはマイナス1で前回と変わらずだった。
今後3カ月間の資金需要判断DIでは、企業向けが前回のプラス3からプラス4に上昇。一部の金融機関から「円安や原材料価格の上昇で仕入れ価格が上がり、先行き資金需要が出てくる可能性がある」との声が出ているという。
個人向けは前回のマイナス1からゼロに上昇した。
(和田崇彦)
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