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被災時の停電時に、多摩電子の「54600mAhのポータブル電源」を手に入れた - ケータイ Watch

今回手に入れた、丸みがあり、可愛いカラーの多摩電子のポータブル電源「TL1080R」

 周期的なものなのかここしばらく日本の各地で地震が多発した。また、東日本大震災直後によく聞くことのあった“計画停電”が実施されるかもしれない、といったニュースも流れた。

 今、計画にしても非計画的な災害にしろ、停電は人々の生活に大きな生活インパクトを与える災害だ。

令和時代。いつ停電を引き起こす災害やエネルギー危機が起こっても不思議の無い時代。灯りとスマホ電源は確保したい第一項目だ

 昨今のそんな環境下に於いてビビりの筆者は、これまでも大容量バッテリーを待機されていたが、今回、新たに多摩電子製のポータブル電源(120W 202Wh/54600mAh)の「TL1080R」を購入した。大きさは21.5×19.2×16cm、重さは約2.9Kgある。本体内のリチウムイオン電池には外部から専用ACアダプターもしくはカーアクセサリーソケットで充電する。ACによる充電時間は約8時間だ。

 AC出力2個はAC100V/1.2A 60Hz 120W、USB出力はUSB-A×3(5V/2.4A:合計最大7.2A)、USB-C×1(PD27W)、DC出力は、カーアクセサリーソケット×1(DC12V/10A)、DC端子(外径5.5mm・内径2.5mm)×2(DC12V/5A 最大10A)となっている。

災害時だけではなく、楽しいアウトドアライフや趣味のドローン充電や、DIY道具にも使える多摩電子ポータブル電源(TL1080R)

 ポータブル電源「TL1080R」の主な使途は、キャンプや車中泊などのアウトドアにおける電源、予期せぬ災害や停電時の大容量バッテリーだ。付属品はACアダプタ、電源コード、カーアクセサリーソケット用アダプタ、取扱説明書、注意書きシート、蓄電日管理シール、保証書だ。

同梱物は全部でこれだけ。シンプルだ

 「TL1080R」では、操作系パネルや表示装置、入出力ポートなど、全てが前面へ、合理的に集中配置され、入出力ポートのアイコン的説明書きも簡潔で分かりやすい。コーナーや持ち手が丸く、道具としても極めて使いよい設計だ。

入出力ポート、操作ボタン、表示装置の全てが前面集中で分かり易い

 クルマを所有しない筆者は、今回も付属のACアダプタと電源コードを使用し、壁面ACコンセントから充電した。約8時間の充電時間が必要なようだ。カーアクセサリー用12V のアダプターでは8.5時間、カーアクセサリー用の24Vのアダプターでの充電なら約半分の4.5時間で満充電になるようだ。

付属のACアダプターで壁面コンセントから充電

 満充電になったのを確認して、Type-Cポートを使って筆者のスマホやモバイルパソコンに充電してみた。悪ノリでACアダプタで動作する扇風機やAC直電源仕様のポットやコンパクトヒーターなどを「TL1080R」に繋いで電源オンしてみたが、扇風機以外は、一瞬動作した後エラーで自動停止した。

 他社のポータブル電源同様モバイルパソコンはあくまで発熱を伴わないデバイスや家電品専用の充電機器だ。電源供給は平時、災害時を問わずあくまでスマホやタブレット等の個人情報機器、ドローンやP2P WEBカメラ、ポータブルテレビ、ラジオ、モバイルパソコン、電気スタンド、空気清浄機、扇風機などに限られる。

早速、スマホやモバイルパソコン、扇風機やポット、ヒーターなどを駆動してみたが、発熱を伴う家電品ではエラー表示がされて使えない

 昨今のスマートフォンはタブレット同様の4000mAh~5000mAhクラスの大容量内蔵バッテリー製品も多い。それでも「TL1080R」なら10回近くの給電は可能だろう。多少の充電ロスを前提にした算数でも家族3人のスマホや小型タブレットを各3回くらいは充電できる計算だ。

 被災時おいてできる限り無駄な通信を制限するつもりならスマホで2日間の動作は可能と思える。家族3人で1週間近くはスマホのバッテリーは持続できる計算だ。これは災害時に於いては極めて心強い味方になるだろう。

 「TL1080R」には外部照明器具を接続しなくても、単体で一時的な照明になるLEDライトが内蔵されている。またボタンを2回押しでここ一番のSOS点滅表示モードも可能だ。ただし本体そのものは防塵防水設計ではないので、使用場所はある程度限られるだろう。

緊急時には単独でLED照明やSOS発信機にもなる

 既に5年ほど自宅には大容量ポータブル電源を設置している筆者だが、いつも疑問だったのはなかなか内蔵リチウムイオン電池が放電しないことだった。放電が低いのは喜ばしいことではあるが、うっかり給電タイミングを忘れてしまった為に、肝心の災害の際に全くバッテリーが干上がってしまっていて使えないのでは洒落にもならない。

 「TL1080R」は、スペック規定では6カ月に一回、約80%を目途に充電することで良いらしい。付属品の中に前述した「蓄電日管理シール」が同梱されているので、蓄電した年月日を記入して本体側面などに貼っておけば備忘録になりそうだ。

定期充電がキモの大容量ポータブル電源は蓄電日の記録が重要だ

 本来なら「TL1080R」を災害時緊急ポータブル電源としてではなく、日常クルマに搭載して利用して積極的に使用していれば蓄電日管理もそれほど問題では無いが、筆者の様にあくまで被災時緊急ポータブル電源としての機材として利用するなら、Googleカレンダー等に半年後の次回充電日を予め設定しておくことも有用だ。

 平時でも、ポータブル電源を設置して少し広めの充電エリアが確保できる住環境の人なら、時々、家中のスマホやタブレット、モバイルパソコン等にラジオや電気スタンドなどを加えて給電してみる何れやってくる災害予想訓練なども意義がありそうだ。

被災停電時の情報機器専用の緊急充電器という位置づけが最も有効だ
アウトドア使用の少ないユーザは、定期的に被災時の予行演習が重要だ

 そして充電池を完全放電迄使い切った後に再度満充電してみるのが本当は一番良さそうだ。しかし運悪くたったその再充電時間の間に想定外の災害が起きて停電してしまうことも無いとは言えない。何が起こるか分からない令和の時代。予算が許せば「TL1080R」の2台持ちが更に良いのかもしれない。

商品 購入 価格
多摩電子ポータブル電源「TL1080R」 ヨドバシ・ドット・コム 3万2780円

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