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なぜ18年目も圧倒的人気? トヨタ ハイエースが大ヒットした意外なきっかけ - ベストカーWeb


法人・個人・営業・サービス、苦手な分野は一つもない

 ハイエースと兄弟車のレジアスエース(2020年販売終了)は、元々トヨペット店とネッツ店の専売車種である。カローラ店やトヨタ店にとっては、喉から手が出るほど欲しいクルマだった。

 トヨタの代表的な商用車といえば、ダイナ(トヨエース)、プロボックス(サクシード)、そしてハイエース(レジアスエース)だ。このなかでも圧倒的に需要が高いのは、ハイエースである。

 ハイエースを軸にした、法人営業は非常に機能的だ。都市部でも地方でも、その需要は大きく変化せず、土木、物流、旅客運輸など、様々な業態へ広く提案ができる。プロボックスやダイナでは、対象ユーザーを広くとった法人営業がやりにくい。

 法人営業の肝は複数台所有にある。その法人が、複数のクルマを保有していれば、営業次第で、そのすべてを自分の販売店で買い替えてもらうことが可能だ。

 このきっかけづくりに、ハイエースは最適である。今まで使っていたバンよりも使い勝手が良く、壊れにくい。ハイエースの評価が高まるのと同時に、トヨタブランドへの評価も上がる。すると、小型バンはプロボックスに、2トントラックはダイナにと、営業の幅が広がっていく。

 これまでトヨペット店が行っていた、黄金の法人提案術が、現在ではトヨタ各チャネルで行えるようになった。トヨタの法人営業は、ハイエースの全店取り扱いで、大きく活気づいている。

 また、乗用使用も当たり前になったハイエースは、ミニバンユーザーやSUVユーザーをもとりこにする。レジャー好きな層はもちろん、クルマをカスタムするのが好きなユーザー層にも、自信をもって提案できるハイエース。個人向け販売がメインの営業マンに対しても、大きな支えとなるクルマだ。

 さらに、ハイエースのカスタマイズ性の高さは、サービス(整備)の売り上げにも貢献する。ハイエースは、法人・個人・サービスと3拍子揃ったユーティリティプレイヤーだ。今のトヨタ販売店を陰で支える、大黒柱になっている。

 数多くのユーザーに、安心と快適さを与えるとともに、社会インフラを支える存在としても輝き続けるハイエース。100万km走れるタフなハイエースは、18年経過した現行型を見ても、その古さは感じない。

 しかし、トヨタの提案する新しい商用バンのキングが、どのような姿になるのかも見てみたいところだ。現行型も充分魅力的だが、さらにレベルを上げたフルモデルチェンジ後の姿は、また世界中に大きな衝撃を与えるものだと確信している。

【画像ギャラリー】不動の人気を誇るハイエースの歴代モデルと次期型予想CGをギャラリーで見る!!(13枚)

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