ウクライナは4日、資金需要を満たすため年内に600億ドルから650億ドル(約8兆1500億-8兆8200億円)を必要とすることを示唆した。これは同盟国がこれまでに約束できている金額を上回るもので、国防や安全保障関連の支出は含まない。
この金額は、スイスのルガーノで同日開かれた国際会議でウクライナが示した長期的な復興計画の一部。長期計画の総額は7500億ドルを超える見通し。
復興計画は向こう10年で3段階で進める計画。まず重要インフラの再建に今年着手し、最終的には、戦闘で破壊された建物や住宅、その他資産を再生し、公共サービスを強化。現代的なウクライナ経済の構築で投資の活用を図ることを想定している。
シュミハリ首相は同会議で「戦争が終わり、ウクライナが勝利を収めた後、われわれは直ちに何千件もの復興プロジェクトを実行する必要がある」と述べた。
同盟国は自国内の物価上昇やロシアのエネルギー供給削減の脅威に対処する必要があるため、ウクライナのこうした資金需要にどう対応できるかは不明。主要7カ国首脳会議(G7サミット)は先週、ウクライナ向け金融経済支援が計画中のものも含めて今年これまでに295億ドルに上ったことを明らかにした。
欧州連合(EU)は先週、ウクライナに対する10億ユーロ(約1400億円)の短期金融支援の提供を提案した。同案はEUが今年ウクライナ政府に与えた12億ユーロの信用枠の追加策となる。
原題:
Ukraine Estimates Immediate Funding Needs of Up to $65 Billion(抜粋)
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