[19日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラが19日発表した第3・四半期決算は売上高が過去最高を記録したものの、市場予想を下回った。納車台数も予想に届かず、新たな工場や電池生産への支出が利益率を圧迫した。
イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はアナリスト向け電話会見で、第4・四半期には強い需要があると述べ、世界的な景気低迷やテスラ車が高額なことから需要が減退しているのではという投資家の懸念払拭に努めた。
ただ、第4・四半期は生産台数が50%増に達する一方、納車台数は50%を下回る伸びにとどまっている。
株価は引け後の時間外取引で4.3%下落した。
テスラは、ベルリンとテキサスの新工場と新型電池「4680」の生産に関連した原材料価格インフレなどが収益性に影響を与えたと説明。
「物流におけるボラティリティーとサプライチェーン(供給網)のボトルネックは改善しつつあるものの、依然として足元の課題」とした。
第3・四半期の売上高は214億5000万ドルで、リフィニティブのまとめたアナリスト予想の219億6000万ドルを下回った。
自動車事業関連の粗利益率は27.9%で、前年同期の30.5%から低下した。こちらもアナリスト予想に届かなかった。
ドル高によって利益が2億5000万ドル押し下げられた。
マスク氏は取締役会の承認を経て、50億─100億ドルの範囲で自社株買いを行うことが妥当との考えを示した。
テスラは今月2日、第3・四半期の納車台数が34万3830台と、前年同期の24万1300台を上回り、四半期ベースで過去最高を記録したと発表した。ただ、アナリスト予想平均の35万9162台に届かず、第3・四半期生産台数の36万5923台も下回った。
テスラは車両の輸送に課題があるとしたが、一部のアナリストは需要が減退した可能性も懸念している。
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