[28日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラの株価は28日の米市場で8営業日ぶりに反発したが、12月の大半は下げており、年間では過去最大の下落率を記録する見通し。
28日は3.3%高となったが、年間ではなお68%の大幅安の水準で、米主要ハイテク銘柄の中でも下落率が最も大きい。中国の需要減速や、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)のツイッター買収に伴い経営がおろそかになるとの懸念の高まりが背景にある。
ウェドブッシュのアナリスト、ダン・アイブズ氏は「空売りが積み上がっており、株価はかなり売られすぎているため、反動で上昇する可能性がある」と述べた。
金融分析会社S3パートナーズによると、テスラ株の空売り残高はドルベースでアップルとマイクロソフトに次いで3番目に大きい。
S3パートナーズによると、テスラ株の約2.85%、額にして83億6000万ドル相当の空売り残がある。株価が下落したため、株数ベースの空売り残は今年、898万株余り増えた。マスク氏がツイッター買収資金を得るためにテスラ株を売却したことも、株安の一因となった。
テスラ株の空売り勢は今年、169億4000万ドルの利益を上げる見込み。リターンがプラスになるのは2016年以来。昨年は102億6000万ドルの損失を出していた。
S3パートナーズの予測分析担当責任者、イーホリ・ドゥサニウスキー氏は、テスラの株価が上向けばショートカバーが活発になると予想するが、「底値が固まるまで空売りがまだ続くかもしれない」と語った。
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