[北京 3日 ロイター] - 財新/S&Pグローバルが3日発表した2022年12月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.0と前月の49.4から低下した。ロイターがまとめたエコノミストの予想(48.8)は上回ったものの、好不況の分かれ目である50を5カ月連続で下回り9月以来の低水準となった。
厳格な新型コロナウイルス感染防止措置(ゼロコロナ政策)が緩和されたものの感染者が急増して生産現場が混乱、需要も低迷した。
大企業や国有企業を対象とする国家統計局の製造業PMIは、中小企業を対象とする財新のPMIよりも落ち込みが深刻で2020年2月以来の低水準だった。
財新智庫のエコノミスト、王哲氏は「供給が縮小、総需要は依然低迷、海外需要は減退、雇用は悪化、物流も停滞し製造業は収益が一段と圧迫され、購入量と在庫は低水準にとどまった」と述べた。
世界経済の成長減速による外需の減退は、輸出型製造業の受注を引き続き圧迫し、新規輸出受注指数は9月以来の低水準となった。
サプライヤー納期は6カ月連続で延び、雇用は9カ月連続で縮小した。
ただ、ゼロコロナ政策の転換で先行きの見通しは改善。将来の生産に関する指数は2月以来の高水準に上昇した。
アナリストの間では、移動制限が緩和されても、労働力不足とサプライチェーン混乱の深刻化に顧客需要の鈍化が重なり、冬の間は生産が一段と減少する可能性を指摘する声もある。
チャイナ・ベージュ・ブックのチーフ・エコノミスト、デレク・シザーズ氏は「ゼロコロナ政策が終了し、市場は2023年に劇的な回復を期待している。最終的にはそうなるだろう。だが、現在は感染が拡大しており、投資は10四半期ぶりの低水準に落ち込み、新規の注文が引き続き低調で、第1・四半期の顕著な回復は一段と非現実的になっている」と述べた。
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