回転ずし大手のくら寿司は20日、インバウンド(訪日外国人客)がターゲットのグローバル旗艦店「くら寿司 道頓堀店」(大阪市中央区)の限定メニューを発表した。大阪名物「箱寿司」や米国など海外で人気のウナギの握りずしなど計7品で23日から売り出す。握りずしは最も安い1皿115円(同店は125円)に対し、270~370円と割高だが「写真映えもする特別な品で、食事にお金をかけて楽しむ観光客は多い」(広報担当者)として客単価の押し上げに期待する。
道頓堀店限定の新メニューはすべて持ち帰り不可とし、ひとまず3月31日まで提供を計画しているが、客の反応などをみて継続販売も見込む。
テイクアウト需要はあるが、あえて店でしか味わえない商品を増やすことでインバウンドなど観光客の消費を増やす狙いがある。同社では外国人客数が新型コロナ水際対策緩和された昨年10月以降、その前の昨年7~9月と比べて約2倍に急増。「直近の2、3カ月間でも、外国人客数は前年同期比で約3倍」(広報担当者)という。
新型コロナ第8波の拡大が続くも行動制限はなく、政府の観光促進策「全国旅行支援」などもあって売り上げは回復傾向にある。
同社の令和4年12月の既存店売上高は「Go Toイート」キャンペーン効果の反動もあり前年同月比5・4%減だが、元年同月比では5・6%増と新型コロナ禍前の水準を超えた。
一方で食材や水道光熱費、人件費などの上昇が利益を圧迫。物価高による節約意識から客足は鈍っている。観光需要を取り込み、客単価を上げることでカバーし、業績の押し上げにつなげたい考えだ。(田村慶子)
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