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マニアに刺さる主役は“靴ひも” スニーカーファンが殺到する「NODCシュー ... - 繊研新聞

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復刻モデルにしっくりなじむ厚みや色の靴ひも

 付属品のはずの靴ひもにスポットを当て、スニーカー好きに注目されるブランドがある。アクセサリー販売のNOD(愛知県小牧市、佐藤正基社長)の「NODCシューレース」だ。人気商品はECで2分で完売。期間限定店で限定品を販売すれば、広島から名古屋までわざわざ足を運ぶ人、中には一度に40点、計4万円以上を購入する人もいる。再現率の高いビンテージの風合いと、コストパフォーマンスの高さが特徴だ。

 18年にシューレースの製作・販売を始め、22年5月に法人化した。自社EC、ECモールと期間限定店で、色、幅、形状を多様に揃えた商品を販売する。

 なかでも魅力は、色むらやよれ、編みにこだわったビンテージ調のシューレース。スニーカーカスタム界で有名なケンジグラフィックス氏との協業商品が特に人気だ。スニーカー好きの佐藤代表と、同社のシューレースを使っていたケンジグラフィックス氏が意気投合し、企画に発展した。「本当のビンテージとは何か」を徹底的に追求して作るひもの厚み、編み方、幅の再現率にファンが熱狂する。

 というのも、80年代モデルのスニーカーをメーカーが忠実に復刻しても、靴ひもまでは再現し切れないこともしばしば。ビンテージ好きは、そのひもの厚みや編み方のわずかな違いを感じ取る。当時を忠実に再現するシューレースを探し求め、たどりつくのがこの商品という。

 色の微妙なニュアンスにもこだわる。靴を加工して汚れやくすみを表現しても、ひもが真っ黒や真っ白では浮いてしまう。例えば、黒でも、日焼けして青みがかった「ダスティーブラック」や、倉庫から出してきて粉っぽくなった「ゴーストブラック」など微妙に異なる色みが揃う。白では、黒い点や汚れを再現した「グランジホワイト」など。何十万円もするスニーカーなのに「ひもだけがどこか違う」「人とかぶってしまう」と感じている客には、このシューレースがスニーカーを完成させる大事なピース。「靴ひもをつける瞬間にわくわくする」という声が相次ぐ。

 1足分(2本)690~1490円。2000円近くするメーカーも多いなか、コストパフォーマンスの良さも人気の一因だ。

スニーカー好きで靴ひもの編み方や幅、厚みに徹底的にこだわる佐藤正基代表取締役

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