韓国の サムスン電子は27日、年後半に電子機器の需要が回復するとの見通しを示す一方で、半導体メモリーの減産を継続すると表明した。
同日発表された4-6月(第2四半期)決算では利益がアナリストの予想を上回り、新型コロナウイルス禍で落ち込んでいた世界のIT支出が回復しつつあるとの期待が高まった。
サムスンは年末までに人工知能(AI)主導の需要回復が始まると予想。年後半にメモリー需要の緩やかな回復を見込んでいると明らかにした。同社は2024年までに、新たなAI専用半導体ソリューションを適用した高性能DRAMであるHBM(高帯域幅メモリー)の生産能力を2倍に拡大する計画だ。
それでも、スマートフォンやコンピューターのストレージに使われるNANDを中心に、半導体メモリーの減産を年内は継続する方針。ただ、メモリーの在庫全体は5月にピークを迎えたようだとの見方を示した。同社は、マクロ経済の不確実性を理由に、出荷に関する通期ガイダンスは公表しないとしている。
4-6月期の純利益は前年同期比86%減の1兆5500億ウォン(約1710億円)。アナリストの 予想平均は9250億ウォンだった。今月7日の暫定集計ベースの発表では、4-6月期は四半期ベースで少なくとも2009年以来の大幅減収になったと明らかにしていた。
27日のソウル市場でサムスン株は一時2%余り上昇。同業のSKハイニックスの株価は一時9.7%高を付けた。
サムスンはAIブームに乗ろうと取り組みを進めている。4-6月期の設備投資総額14兆5000億ウォンのうち、90%余りが半導体に投じられたという。
サムスンは7-9月(第3四半期)のスマートフォン事業について、出荷台数が増加し、平均価格が上昇すると予想した。26日には新型折り畳み式スマホ「ギャラクシーZフリップ5」を 発表。米 アップルが今年発表する見込みの競合製品に対抗する。
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原題: Samsung Plans Output Cuts While Waiting Second-Half Recovery (2)、 Samsung’s Profit Beats as Investors Await Tech Recovery (1)、Samsung 2Q Consolidated Net Beats Estimates (1)(抜粋)
(メモリー減産の継続などを追加して更新します)
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