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今回の「英国病」は深刻で長期化せざるをえない - 東洋経済オンライン

1970年代の再来といえるスタグフレーションによる「英国病」。次期総選挙で政権奪取が有力な労働党は逆効果の政策を打ち出す可能性が高い。

英国経済は粘着的な高インフレとゼロ成長が続き、スタグフレーションに陥っている(写真:Bloomberg)

英国ではスタグフレーション(景気停滞と物価高進の併存)が続いている。最新7〜9月期の実質GDP(国内総生産)は前期比横ばいにとどまった。英財務省のアンドリュー・グリフィス経済長官は11月8日にアメリカ・ニューヨークで開催された会議で、英景気はまだ後退していないという見解を示したが、英国経済はほぼ2年間、ゼロ成長である。

インフレは粘着的な高止まり

物価に関しては、7〜9月期の消費者物価が前年比6.6%上昇と、3四半期連続で伸び率が低下した。とはいえ、英中央銀行(BOE)が定めるインフレ目標(2%)を依然として上回っており、高インフレが景気を圧迫する状況が続いている。欧州連合(EU)からの離脱に伴い負の供給ショックが発生したことも、インフレの粘着性を高めている。

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