[ワシントン 15日 ロイター] - 米商務省が15日発表した10月の小売売上高(季節調整済み)は前月比0.1%減少した。自動車や趣味などへの支出が減少する中、7カ月ぶりのマイナスとなった。ロイターがまとめた市場予想(0.3%減)ほどは落ち込まなかったものの、需要鈍化を示唆し、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ終了観測を強める可能性がある。
コメリカ・バンクの首席エコノミスト、ビル・アダムズ氏は「経済はより正常な成長とインフレのペースに戻りつつある」と述べた。
EYパルテノンのシニアエコノミスト、リディア・ブソール氏は「消費者の需要とインフレ鈍化の兆しは、長期にわたるFRBの利上げ停止の必要性を正当化している」とした上で「FRBが利上げを完了したと確信しているが、利下げのハードルも依然として高い」と述べた。
9月分は当初発表の0.7%増から0.9%増へ上方改定された。
10月はモノの売上高の減少が目立った。
自動車・部品は1.1%減。エコノミストは、最近終結した全米自動車労働組合(UAW)ストの影響が一因と指摘した。
家具は2.0%減、スポーツ用品・趣味・楽器・書店は0.8%減。
一方、電子機器・家電は0.6%増、オンライン売上高は0.2%増。外食も0.3%増加した。
自動車、ガソリン、建築資材、外食を除くコア小売売上高は0.2%増。9月分は0.6%増から0.7%増に上方改定された。
現在の米利上げサイクルが終了したという観測が強まる中、CMEのフェドウォッチによると、金融市場では来年5月の利下げが予想されている。
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