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解体アパートの廃材で耐震シェルター 広島・福山市立大が性能試験 - 毎日新聞 - 毎日新聞

重機で引っ張り、横向きの力による変形を調べた耐震性能試験=広島県福山市港町2で2020年11月6日午後3時43分、藤田宰司撮影

 広島県にある福山市立大学の岡辺重雄教授(61)=都市計画学=の研究室が、古材をログハウスのように組み上げた「耐震ログ・シェルター」を試作した。耐震性能を調べる試験を6日公開し、1・6トンの重量に耐えることなどを確認した。

 耐震シェルターは、地震などで家屋が倒壊しても、逃げ込んで生き残る空間を確保する設備。家の一部を補強したシェルターや、寝室に設置するベッド型などがあり、家屋全体の耐震改修と比べると費用や時間が少なくてすむのが利点とされる。

 試作したシェルターは高さ2・4メートル、幅2・2メートル、奥行き1・6メートル。解体したアパートから出たマツの廃材40本を、学生が電動のこぎりで接合部の切り込みを入れるなど加工し、補強や固定のためのくぎや金具は使わずに組み上げた。

 試験は重機を使い、落下した屋根やはりに見立てたコンクリート塊のおもりを上部に載せたり、地震の横揺れを想定してワイヤで水平方向に引っ張ったりした。重量の試験で変形はなかった。水平方向は、1・3トンの力がかかった時点で接合部の木材の一部が壊れ、上部が最大24ミリたわんだが、形状は保った。

 岡辺研究室は、福山市山野町で古民家の調査や保存、地域コミュニティー再生などの研究を続けている。シェルターは月内に山野町に運び、研究拠点として借りている築約100年の古民家に設置して住民に披露する。

 岡辺教授は「構造上の弱い部分や古材の強度の見極め方など、改善ポイントや課題が見つかった。簡易な作業で自作することが可能なシェルターを見てもらい、耐震改修が難しい古民家に住む皆さんに身を守る手段の一つとして提案したい」と話した。【藤田宰司】

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November 14, 2020 at 08:23AM
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