韓国のサムスン電子は7月29日、2021年第2四半期(4~6月)の業績(連結ベース)を発表した(添付資料表参照)。売上高が前年同期比20.2%増の63兆6,700億ウォン(約6兆1,123億円、1ウォン=約0.096円)で第2四半期としては過去最大の売上高を記録、営業利益は54.2%増の12兆5,700億ウォンだった。
同社が発表した第2四半期の部門別業績は以下のとおり。
◇CE(コンシューマーエレクトロニクス)部門
売上高は前年同期比31.8%増の13兆4,000億ウォン、営業利益は45.2%増の1兆600億ウォンだった。消費者の家電製品に対する関心が、在宅時間の増加により高まった。また、政府の景気浮揚策と住宅市場の好調さによる需要拡大も続いた。
◇IM(IT&モバイルコミュニケーションズ)部門
売上高は前年同期比9.3%増の22兆6,700億ウォン、営業利益は66.2%増の3兆2,400億ウォンだった。部品の供給不足に加え、「新型コロナ禍」によりベトナム工場での生産に支障があったものの、グローバルサプライチェーンマネジメントの積極的な活用を通じて事業への影響を最小限にとどめた。
◇DS(デバイスソリューションズ)部門
売上高は前年同期比17.6%増の29兆4,600億ウォン、営業利益は43.4%増の8兆2,300億ウォンだった。うち、半導体事業はメモリー半導体価格の上昇幅が拡大するなど、売上高が22兆7,400億ウォン、営業利益が6兆9,300億ウォンだった。ディスプレイパネル事業は、テレビとモニターの販売価格の上昇による大型ディスプレイの利益率改善などにより、売上高が6兆8,700億ウォン、営業利益が1兆2,800億ウォンだった。
なお、サムスン電子は業績発表と同時に、2021年第2四半期の設備投資実績が13兆6,000億ウォンになったと発表した。うち、半導体は12兆5,000億ウォン、ディスプレイは6,000億ウォンだった。
(柳忠鉉)
サムスン電子、第2四半期の売上高が過去最大に(韓国) | ビジネス短信 - ジェトロ(日本貿易振興機構)
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