富士山の伏流水を活用してサーモンを育てる国内最大規模の陸上養殖施設の一部が小山町に完成し、記念のセレモニーが行われました。
この施設はノルウェーの水産会社が小山町の工業団地に建設したもので、大西洋原産のサケ、アトランティックサーモンを陸上で養殖します。
22日に記念のセレモニーが行われ、町の関係者ら約40人が出席しました。
アトランティックサーモンは日本では刺身やすしネタとして需要があるということで、試食コーナでは参加者たちが脂がのったサーモンを口に運んでいました。
この施設は富士山の伏流水を使ってサーモンを育て、将来的には年間5300トンの出荷を目指しています。
延べ床面積は2万8000平方メートルと国内最大規模で、このうち今回は卵をかえす「ふ化・幼魚場」が完成し、10月から12万個の卵が運び込まれて養殖が始まりました。
アトランティックサーモンの養殖は、世界では比較的緯度が高く水温が低いノルウェーやカナダなどで行われていますが、養殖に適した場所が限られているということです。
小山町への進出について水産会社は、きれいな水に加えて海外から輸入する輸送費が省け大消費地の首都圏に近いことが最大の利点だとしています。
水産会社プロキシマーのヨアキム・ニールセンCEOは「アトランティックサーモンの日本市場はほぼ輸入に頼っているので、陸上養殖には大きな可能性がある。日本の市場をはじめ、いずれ輸出も進めたい」と話しています。
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