習い事としてのピアノ教室の多くは子供向けですが、少子化もあって生徒確保のために対象の年齢層を広げることを考えている教室もあるようです。でも、先生の自宅が教室というケースが多く、大人の異性相手では心配事も。シニアを相手にすることの可能性や戦略について質問を受けたのは、メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』著者で人気コンサルの永江さん。対象をシニアに絞ることはせず、場所も固定せずにレンタルスタジオを利用することで心配事も減り、可能性が広がるとアドバイスしています。
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シニア層向けピアノ教室は需要がある?
Question
大都市のベッドタウンで、シニア層に絞ったピアノ教室を開く事について、必要な戦略、コンセプトと、集客に有効なツールと方法を教えて下さい。
いつも有益なメルマガ、ありがとうございます。現在、自宅で子供向けピアノ教室を開いているピアノ講師(女性)より相談がありましたので永江さんのご意見を頂戴できればと思います。
現在は生徒は子供だけですが、ピアノ教室の競合だけでなく、子供にとってはピアノは習い事の一つに過ぎないため、少子化も含め、今後集客が思うようにすすまないと感じ、高齢者向けのピアノ教室を開催してみたいとの相談内容でした。
ただ、子供の場合はセキュリティ上自宅で教えることに問題ないのですが、高齢者の場合は、自宅の住所を教えるとなるとシニア男性の場合、セクハラやプライバシーなど含め非常に難しいという結論になっております。(実際にピアノ教師のWebサイトで自宅でのシニア教室を募集した際に(完全な住所は非公表)、非常に粘着質な方からのコンタクトもあったため、最終的にWeb自体を閉鎖する事になり、自宅で開催すること自体、大変難しいと感じております)。
とはいえ、認知症などにも効果のある楽器演奏は、シニア層、特に比較的意識が高い層(つまり比較的財政的余裕のある層)をターゲットにした場合に、まだまだニーズがあるのではないかと考えております。生徒同士の簡単なセッションなど発表会とまではいかないまでも、生徒同士をつなげコミニティを作り上げることで、より安定した収益基盤を作れるのではとも考えております。
自宅近くに、賃貸で教室を借り(10万円/月前後)、シニア層をターゲットにピアノ教室を開く際に必要な、戦略、コンセプト、集客に有効なツール、方法など、永江さんのご意見を頂戴できればと思います。よろしくお願いいたします。
永江さんからの回答
これはターゲットを高齢者に絞らず、中高年や若くてもお金を持っているサラリーマンにも広げ、都内各所のレンタルスタジオで教えるサービスにするのが良いと思います。
高齢者って人口は多くてもピアノを始めるかというと疑問です。手も動かないし、人に演奏を見せて注目されたいと思う気持ちも薄れています。中には子供の頃習っていてステーションピアノをかっこ良く弾きたい人もいるかもしれませんが、少数でしょう。
それよりも、新しいことに取り組みたくてピアノに憧れを持っている中高年の方が狙い目でしょう。中高年に限らず、若い外資系会社員など比較的お金がある人なんかもターゲットになると思います。
また、場所をどこかのスタジオに固定せず、時間借りできるレンタルスタジオを都度使って教えるようにすれば、都内のどこでも教えることができるので商圏がぐっと広がります。受講者も自宅の近くで受けられるので利用もされやすくなります。個人宅ではなく、受付の人がいるのでセクハラされる心配も少ないでしょう。
販促面でも、ターゲットが高齢者では集客は口コミに依存してチラシくらいしかできませんが、若い世代や中高年に広げればWebやSNSの広告が使えます。「お住いの地域のスタジオでピアノレッスン」と広告したら興味がある人にリーチできそうです。
ターゲットを高齢者に絞らず若い世代や中高年にも広げ、場所を絞らずにレンタルスタジオを使って商圏を広げ、Web広告も活用して集客するのが良いのではないでしょうか。
※ちなみに、ストーカー被害を受けたらすぐ警察に行くべきです。今は粘着質な付きまといを受けていたら警察も真摯に対応してくれて、その場で電話をかけたりしてくれますよ。
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