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中国の人口が約60年ぶりに前年比85万人減少 - 東洋経済オンライン

中国の人口は2022年末時点で約14億1000万人と、前年比で85万人減少した。国家統計局が17日に明らかにしたもので、同国の人口減は、毛沢東時代に見舞われた大飢饉(ききん)の最終年である1961年以来約60年ぶり。

2022年の出生数は956万人と、前年の1062万人から減減少した。政府は家庭に子供の数を増やすことを奨励する取り組みを進めているものの、出生数は少なくとも1950年以来最少となった。一方、死亡者数は1041万人で、近年の約1000万人からやや増加した。

中国では新型コロナウイルスを徹底的に抑えこむ「ゼロコロナ政策」が昨年12月に突然転換された後、感染者の死亡が急増している。死者数は感染者数に通常遅行する上、国内でまだ感染が拡大しているため、今年のコロナ関連死者数はさらに増える公算が大きい。このため、今年の死亡者数は一段と増加する可能性がある。 

新築住宅などの需要鈍化も

人口減は従来の予想よりかなり急ピッチで進んでおり、新築住宅などの需要鈍化を通じて経済成長にブレーキをかける恐れがある。これに伴い、中国は経済規模で米国を上回ることに苦戦し、人口で世界最多の座をインドに奪われる可能性もある。

国連は2019年までは、中国の人口が31年にピークに達し、その後減少に転じると予想していた。しかし、昨年国連は見通しを修正し、22年初めがピークとの見方を示した。労働力人口は既に縮小しつつあり、住宅の長期的需要はさらに減少する見込み。

原題:China’s Population Starts Shrinking, First Drop Since 1960s (1)、China’s Population Falls in 2022, First Time in Over 60 Years(抜粋)

--取材協力:

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著者:Yujing Liu、ジェームズ・メーガ

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