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読める、読めるぞ! 難解な「AWS公式のサービス説明」、ChatGPT ... - ITmedia NEWS

 米Amazon.com傘下のAmazon Web Servicesが提供するクラウドサービスの説明文を読んだことがあるだろうか。俗に「AWS」と呼ばれるサービス群で、多くの企業や組織が利用している。ただこのAWS、各サービスの公式ページ冒頭にある説明文が理解しにくい。例えばAWSのうち、仮想サーバの構築に使う「Amazon EC2」の概要は、公式だとこのように説明されている。

photo EC2の説明(公式ページ冒頭から引用)

 この説明を聞いて、Amazon EC2なるものが、一体どんなサービスなのか理解できる人が、どれほどいるだろうか。恐らく非IT業種、非ITエンジニアであれば「理解できない」と思う人が大半だろう。

 というか、IT関係者でもAWSの説明文を分かりにくいと感じる人は多い。2022年には、AWS公式っぽくカップラーメンを説明してみた文章がSNSで話題に。その分かりにくさから「結局SIerのブログとか見に行くやつ」「もはやAWS文学」などと注目を集めた。

参考:AWS公式サイト風”にカップ麺を紹介する画像が話題 分かりにくい説明文をそれっぽく再現 「もはやAWS文学」

 外資のサービスかつ、恐らくはある程度の理解度がある前提のテキストなので、多少は仕方ない面もあるだろう。ただ「はやりのAWSってどんなサービスだろう!」と思って公式サイトを訪ねてきた人は面食らうかもしれない。AWS側も初心者向け資料やイベントを展開してはいるが「取りあえずまずは文面で概要を確認したい」需要はあるはずだ。

 そこで、戯れに最近ウワサのChatGPTに説明させてみたところ、ある程度分かりやすく解説してくれることが分かった。例えば「Amazon EC2がどんなサービスなのか、エンジニアでない人でも分かるよう説明してください」と頼むと、以下のような回答が返ってくる。

  文字数が多いのもあるが、取りあえず(1)物理サーバを買わなくていい、(2)スケーリング(サーバ規模の拡縮)ができるので、トラフィックの増減に柔軟に対応できる、(3)さまざまなOSやハードウェア(の性能)が使える──といった特徴が把握できる。

 もちろん100%正しいかの保証はないが、筆者としては公式の説明よりはだいぶん分かりやすい印象だ。すでに専門的な知識のある人であれば公式の方が理解が早いかもしれない。ただ、例えばITエンジニアがビジネス部門にざっくり概要を説明する程度なら、この説明の方がむしろ理解しやすいと感じた。正確に理解するには公式のドキュメントを読み込むか、ベンダー・SIerに直接聞くべきだが、いったん概要を飲み込むなら十分だろう。

 他にも聞いてみる。例えば大規模データ移行支援サービス「AWS Snowball」について説明してもらうと、返答はこんな感じだ。AWS Snowballは専用のストレージデバイスを受け取り、データを移した後、デバイスを返送して、AWSサーバにアップロードするサービスなので、おおむね間違ってはいないだろう。

photo
photo Snowballの説明(公式ページ冒頭から引用)

 細かいことをいえば不自然ではあるが「取りあえず概要を把握する」程度なら問題なさそうだ。さすがに最新のサービスを説明してもらうのは難しそうだが、既存のサービスをざっくり理解したり、誰かにかみ砕いた説明をしたりする程度なら使えるかもしれない。どうやら、AIはAWS文学の副読本にもなるようだ。

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