[2日 ロイター] - 米家電量販大手ベスト・バイは2日、米経済の先行き不透明感を背景に家電需要が落ち込む可能性があるとし、慎重な通年の業績見通しを示した。
家賃や食品価格の高騰が生活必需品以外の消費に影響する中、同社は昨年の年末商戦で通常より大幅な値引きを実施した。
年末商戦の既存店売上高は9.3%減少し、減少率は市場予想を小幅上回った。
今年の既存店売上高は3─6%減を見込む。市場は1.9%減を予想している。
コリー・バリー最高経営責任者(CEO)は、決算発表に伴うアナリスト向け電話会議で「2024年度を控え、マクロ経済面での逆風で不安定な状況が続くと予想しており、(家電)業界は今年も低迷する」との見方を示した。
一部の大型店舗の閉鎖や改装、中古品を販売する小型店舗の拡大などにより、低価格志向の消費者を取り込むと説明した。
24年度の調整後1株当たり利益は5.70─6.50ドルと予想している。アナリスト予想は6.71ドル。
ウォルマートやターゲットなどの小売大手も米利上げで消費が冷え込むおそれがあるとし、慎重な業績見通しを示している。
一方、ベスト・バイについてアナリストは、他の小売大手よりも裁量支出の需要動向に左右されるため、業績の先行きに一段と慎重だと指摘する。
第4・四半期(1月28日終了)の1株当たり利益は2.61ドルで、リフィニティブがまとめたアナリスト予想(2.11ドル)を上回った。
同社株は時間外取引で約1%上昇した。
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