[東京 30日 ロイター] - 30日の原油先物価格は上昇している。世界最大の石油消費国である米国の債務上限引き上げ合意が需要拡大につながるとの期待を受けた。ただ、さらなる金利上昇や産油国グループ会合を巡る懸念が上値を抑えた。
0145GMT(日本時間午前10時45分)時点で、北海ブレント先物は0.35ドル(0.5%)高の1バレル=77.42ドル。29日は0.12ドル高だった。
米WTI先物は26日清算値比0.53ドル(0.7%)高の73.20ドル。29日は米祝日のため清算値はなし。
債務上限合意はコモディティー(商品)などリスク資産買いを促した。一方で、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が6月4日に開く会合では減産を拡大するかどうか不透明。また、米金利がさらに上昇するとの見方があり、経済成長ひいては石油需要を圧迫する可能性がある。
フジトミ証券のアナリスト、田澤利貴氏によると、主要産油国からのメッセージがまちまちとなる中、投資家の関心はOPECプラス会合の結果に移っている。債務上限合意はリスク選好度を高めたものの、インフレ懸念やさらなる金利上昇の可能性があり、投資家は積極的な買いをためらっているという。
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