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米住宅着工件数、7月は3.9%増 中古住宅不足で一戸建て急増 - ロイター (Reuters Japan)

[ワシントン 16日 ロイター] - 米商務省が16日発表した7月の住宅着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比3.9%増の145万2000戸となり、市場予想の144万8000件を上回った。一戸建て住宅の着工件数が急増したことで押し上げられた。

米商務省が16日発表した7月の住宅着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比3.9%増の145万2000戸となり、市場予想の144万8000件を上回った。1月31日撮影(2023年 ロイター/Mike Blake)

一戸建て住宅の着工件数は6.7%増の98万3000件。中古住宅不足が深刻化する中で急増した。ただ、住宅ローン金利が20年ぶりの高水準に再び上昇していることで、新築需要が抑制される可能性がある。

6月の一戸建て住宅の着工件数は92万1000件と、従来の93万5000件から下方改定された。

7月の地域別の件数は西部が28.5%増、中西部が12.5%増。一方、北東部で3.4%減少したほか、人口の多い南部は1.3%減少した。

米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)のデータによると、需要が多い30年固定住宅ローンの平均金利はここ数週間で6.96%に上昇。昨年10月下旬から11月初旬にかけて7.08%と、2002年4月以来の高水準を付けたが、この水準に迫っていることで住宅市場の改善が鈍る可能性がある。

オックスフォード・エコノミクス(ニューヨーク)の米国主席エコノミスト、ナンシー・バンデン・ホーテン氏は「中古住宅の在庫が不足する中、新築一戸建て住宅の需要が高まっている」と指摘。今後の見通しについては、「業者が8月もインセンティブを増加させたことで販売が支えられ、一戸建て住宅の着工件数は急減しない可能性がある」との見方を示した。

集合住宅の着工件数は横ばいの46万件だった。賃貸住宅需要の減少のほか、建設中の集合住宅が多いことが背景にあるとみられる。

住宅建設許可件数は0.1%増の144万2000件。

一戸建て住宅の建設許可件数は0.6%増の93万件だった。地域別では、北東部で減少した一方、中西部と南部では増加した。西部は横ばいだった。

集合住宅の建設許可件数は0.2%減の46万4000件と、20年10月以来の低水準を付けた。

建設許可を受けたものの未着工となっている物件は0.4%減の27万7000件。このうち一戸建て住宅は0.7%減の14万件。

建設中の一戸建て住宅の在庫は0.7%減の67万8000件。建設中の集合住宅の在庫は1.1%増の98万6000件と、1970年の統計開始以降で最も多くなった。

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