レディス専門店で、重衣料が苦戦している。10月は日中の気温が下がらず、実需に対応できない状況が続いた。代わる売れ筋は、ニットトップやジャージーアイテムだった。11月は気温の低下に期待し、重衣料を推していく。
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「アウターで動いたのはほとんどがカーディガン」とは、アダム・エ・ロペアトレ恵比寿店。仕入れブランドを目当てとする一部の高感度な客や定番品を買い替える客、インバウンド(訪日外国人)客には重衣料が売れたが、全体的に購買意欲は低いという。
ドゥーズィエムクラスは、ウールコートが入荷したが順調に売れなかった。動いたのは、ハイゲージのニットトップやクルーネックのジャージートップ。目立って重衣料が出たわけではないが、ECでは本格的な冬に備え、ダウンジャケットへの需要があった。
アーバンリサーチ・ロッソグランフロント大阪店では、11月に入り重衣料を探す客が増えてきた様子だ。カシミヤ混の一枚仕立てのコートを推していく。
バロックジャパンリミテッドは、百貨店ブランドでウールコートが動いたが、重衣料は全体的に低調。羽織りではニットカーディガンやフェイクレザーのブルゾンが良かった。都心のファッションビルを主販路にする「マウジー」は、気温に左右されないデニムアイテムが主力で、売り上げに貢献しているという。
一品単価の高い重衣料で客単価を上げたいところだが、需要のあるニットアイテムや実用性のある商品を充実し、売り上げを確実に伸ばそうとする店もある。ガリャルダガランテグランフロント大阪店は、ラメ糸やフェザーで仕立てたニットトップなどを揃える。
ヤング向けのチェーン専門店では、中わたジャケットや〝ウール見え〟するコートの反応がいい店もある。カーディガンも引き続き良く、シャギーものが今年の気分だ。
秋冬の雑貨はロングブーツが一部でヒットしているが、「全く動かない」店が散見された。
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