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小型冷凍庫、商機熱く コロナ下で2台目需要増 量販店やメーカー、販売・開発に力 - 河北新報オンライン

 家庭用小型冷凍庫の売れ行きが好調だ。通常の冷蔵庫と併用する「セカンド冷凍庫」のニーズに応えようと、宮城県内の家電量販店やメーカーも販売、商品開発に力を注ぐ。背景には、新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに外食を控える内食化が強まったり、量販店でのまとめ買いが増えたりといったライフスタイルの変化がある。(生活文化部・長門紀穂子)

冷凍庫が並ぶケーズデンキ仙台北店。コンパクトなタイプが人気だ

 仙台市泉区のケーズデンキ仙台北店は現在、約10社の小型冷凍庫を扱う。新商品を投入するメーカーが増え、2020年以降、展示スペースを2倍にした。人気は容量120~130リットルのワンドアタイプ。単身者用の冷蔵庫と同じサイズ感だ。

 家電担当の森田将司さん(46)は「3万~4万円台の製品が売れ筋。大型冷蔵庫の買い替えに比べて購入のハードルは低いようだ」と話す。所有している冷蔵庫を使いつつ、冷凍スペースを求めて2台目を検討する客が多いという。中高生の2人の息子がいる森田さんは「わが家でもひき肉などお得な食材を大量購入して冷凍保存している」と実感を込める。

 ケーズデンキを運営するデンコードー(名取市)によると、セカンド冷凍庫の需要が伸びたのは20年から。コロナ禍で家庭で食事をする機会が増えた時期と重なる。東北・北海道地区の店舗の今年7月の冷凍庫の売り上げは19年同月の約2・7倍。同社は「特に都市部でコンスタントに売れている」と分析する。

 新たなニーズに家電メーカーも注目する。アイリスオーヤマ(仙台市)は「冷凍室の容量が足りない」という消費者の声を受け、19年に市場に参入した。昨年の出荷台数は19年比で約10倍。今年も売れ行きは好調という。

 同社の担当者は「コロナに加え、共働きの家庭が増えたことも背景にある。まとめ買いや調理時間短縮のため、生鮮食品や作り置き料理を大量に冷凍保存する生活スタイルに変わってきた」と話す。

 全国的な売れ筋は100リットル以下の小型タイプ。中でもスーパーの買い物かご1・5~2個分が入る80リットルのスリムタイプが好評だという。「台所や居室のちょっとした場所に置けるコンパクトなデザインが受けている」と同社。今後も新製品の投入で需要の獲得を目指す。

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