
■VTuber(バーチャルユーチューバー)グループ「にじさんじ」を運営
当社は、VTuber(バーチャルユーチューバー)グループ「にじさんじ」を運営している企業です。
VTuberは、現実の人間の動きをデジタル化し、アニメキャラクターに置き換える「モーションキャプチャー」の技術を使い、アニメキャラクターに扮し、ライブ配信等を行っている人を指します。
VTuberは現実の人間が背景にあるため、普通のアニメキャラクターと異なり、人間らしい表現をし、ライブストリーミングでコミュニケーションをとることができます。現実の容姿や活動を切り離して活動でき、現実の人間がライブを行う時に生じるプライバシーの侵害リスク等を排除できます。また、アニメキャラクター同様の表現が可能で、IP(知的財産)として様々に活用することができます。
当社は、VTuberが動画視聴者から「投げ銭」を得たり、ライブ・イベントで収入を得たり、アイドル活動や音楽を販売したり、グッズを販売したり、企業の販促活動に協力したり等の活動をサポートし、配信者と収益を分け合うビジネスモデルになっています。
VTuber市場は拡大傾向を続けています。2020/4期・第1四半期に79人だったVTuber数は2022/4期・第4四半期末には162人まで拡大し、同期間のYouTube再生時間は4,200万時間から1億7,600万時間に伸びています。
当社の売上高は2019/4期の8.6億円から2022/4期には141億円と急拡大しました。同期間に、営業利益は0.46億円から41.9億円へと、こちらも急拡大しています
■当社が関係する市場の規模は大きく、成長余地は大きそう
会社側計画では2023/4期の売上高は190~210億円(中心金額での前期比増加率は41.2%増)、営業利益は55.1~65.1億円(同43.4%増)と引き続き高い成長が見込まれています。
当社が関わりをもつ市場(以下、会社資料より)としては、国内アニメ市場(配信、ライブ、グッズ販売等・2020年)1.2兆円、動画広告市場4,205億円(同年)、国内音楽市場1.4兆円(2019年)、海外アニメ市場1.2兆円(2020年)等があります。
VTuberビジネスは、その一部を置き換えることができたに過ぎず、当社の成長余地は大きいと考えることができそうです。
潜在的な成長余地を実現するためには、魅力的なVTuberの獲得が重要であると考えられます。また、単なる数的拡大にとどまらず、当社はVTuberの育成にも注力する方針で、VTuber養成所の開校も実現しています。
ちなみに、当社のVTuberは「にじさんじ」に所属していますが、今後はそのブランド力を高めるべく、プロモーション活動も積極化させる方針です。また、配信内容についても、これまではVTuberに一任してきた形ですが、今後は会社側で練りこんだコンテンツ等の提供も計画されているようです。
株価は、公開価格1,530円に対し、3.1倍の4,810円で初値(6/9)を付けた後、6/16(木)には9,200円まで上昇しました。しかし、その後は下落基調となりました。足元は、7/28(木)の6,930円の戻り高値を上回り、再び株価に勢いが付きやすい水準になっています。
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