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南三陸杉のモデルハウス | 株式会社 三陸新報社 - sanrikushimpo.co.jp

 南三陸町が誇る南三陸杉の知名度向上などを目指して、民間企業による新たな取り組みがスタートした。同町歌津の山庄建設(山内学治代表)では、塩釜市内にオール南三陸杉のモデルハウスを建設し、3月に見学会を開く。木目が美しく、強くて良質な杉材を積極的に町外にPRして需要を拡大し、建設業や林業などの活性化につなげていく。
 南三陸杉は、土壌が岩盤質で栄養が少なく成長が遅い分、強度が高いほか、薄ピンク色の美しい色合いが特徴。仙台藩の杉の産地だった歴史もある。
 東日本大震災後は林業や製材、建設業者らが連携してFSC国際認証を取得し、ブランド化や持続可能な林業の実現を目指している。
 山内代表によると、町外にモデルハウスを建設したのは、町内で震災による住宅再建需要が落ち着いたほか、南三陸杉の知名度向上と販路拡大、木造建築技術の継承などが背景にある。
 需要がなければ建設業だけでなく林業者、製材業者、大工など町の職人も守ることができない。まずは仙台圏をターゲットに販路拡大に打って出た。
 塩釜市内に、約5カ月かけて板倉建築の2階建て・延べ床面積約119平方㍍のモデルハウスを建設した。
 設計者は、筑波大学名誉教授の安藤邦廣さん。防火構造で耐震性、耐久性、断熱性、調湿性に優れているほか、天然乾燥した南三陸杉の色艶を生かした造りで、結露やカビ、アレルギーの心配もないという。
 山内代表は「南三陸杉と、伝統的な木造建築の良さを見てもらう機会が必要。知名度はまだ低いが、南三陸杉の需要拡大はわれわれだけでなく、林業を取り巻く町内の事業者を支えていくものと確信している。積極的にPRしていきたい」と話している。

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