インフラエンジニアには将来性があるのか
サーバやネットワークなどITインフラ環境の設計・構築を担うインフラエンジニアは、デジタル化社会におけるITシステムの普及に欠かせない役割を持つエンジニアです。
しかし、近年著しいクラウド技術の発展により、インフラエンジニアの役割や働き方も大きく変化してきています。これから、インフラエンジニアの役割や需要はどのように変化していくのでしょうか。
この記事では、インフラエンジニアを目指す方のために、インフラエンジニアの仕事内容や需要、そしてインフラエンジニアの将来性、これから必要とされるスキルなどについて解説していきます。
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これからのインフラエンジニアに必要なスキルを確認しよう
IT業界は進化が早く、新しい技術やサービスが発表されるたびに新しい需要が生まれます。今後はオンプレミスの減少とクラウドの増加が見込まれることから、クラウド技術に強いインフラエンジニアが求められていくものと考えられます。
インフラエンジニアを目指す方、またはキャリアアップを考えている方は、この記事を参考にインフラエンジニアとしての将来像を明確にして、必要なスキルを磨くことをおすすめします。
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そもそもインフラエンジニアとは何か
ここでは、インフラエンジニアとはどのような仕事内容なのか、メリット、年収などの基本的な情報について確認しましょう。
インフラエンジニアの仕事内容
インフラエンジニアとは、サーバやネットワークなどのITインフラの設計・構築・運用に携わるエンジニアです。企業が使用するITシステムやアプリケーションの要求仕様に応じて、必要なサーバやネットワーク・ミドルウェア・セキュリティなどの構成を設計し、構築・運用します。
ネットワークの構築や運営を行うネットワークエンジニアや、Webサーバ・メールサーバ・ファイルサーバなどを専門に扱うサーバーエンジニアなど、特定のインフラに特化したエンジニアもインフラエンジニアに含めることがあります。
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インフラエンジニアのメリットとは
インフラエンジニアのメリットとして、あらゆる企業や組織の活動にとって不可欠なITシステムの根幹を支えることにより社会を動かす、社会的な意義を感じられる仕事であるということが挙げられます。
また、高度な専門的スキルにより課題を解決する技術職であり、業務の中で専門的なスキルが身につくため、手に職を付けられることもメリットと言えます。
インフラエンジニアの年収
インフラエンジニアに近いシステム運用エンジニアの年収は「マイナビエージェント職種図鑑」での平均年収は448万円(※2023年2月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のIT技術スペシャリスト(特定技術(DB・NW・セキュリティ等))を参考にすると、平均年収758万円と分かりました。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、インフラエンジニアは一般平均年収よりも、やや高めであることが分かります。
インフラエンジニアは、運用や保守などの下流工程からスキルアップを図り、設計・構築などの上流工程を担当できるスキルや、AWSやAzureなどのクラウドサービスの知識に対応できるスキルを身につけることで、より高収入となる傾向があります。
【参考】:マイナビエージェント職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
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インフラエンジニアの需要
最新技術の発展にも必要なITインフラを支えるインフラエンジニアは、今後も高い需要があると考えられます。さらに、企業のインフラはオンプレミスからクラウドへの移行が進み、新しいインフラエンジニアの需要も生まれています。
インフラエンジニアの需要は高い
インフラエンジニアは、ITサービス提供のためになくてはならないサーバやネットワーク、データベースなどの専門的なスキルを求められる職種です。
あらゆるIT技術の活用においてITインフラが必要であり、DXやIoTなど新しいIT技術の発展にもインフラエンジニアは欠かせないものであることから、インフラエンジニアの存在感は増しています。
オンプレミスからクラウドへの移行
近年では、顧客先で物理的なインフラ環境の構築や運用・保守を行うオンプレミス型のインフラに代わり、クラウド上でインフラ環境を構築できるようになってきました。
クラウド化することで、自社でサーバを保有し管理する必要がなくなり、必要な分だけのサービスを利用できるなど、企業にとって大きなメリットがあります。そのため、インフラエンジニアの中でも、クラウドサービスを活用できるクラウドエンジニアの需要が高まりつつあります。
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インフラエンジニアに将来性がある理由とは
今後オンプレミスが減少傾向にあることから、インフラエンジニアの将来性がないという意見もあります。しかし、将来性がある理由として、オンプレミスがなくなることは考えにくいこと、クラウドという新しいフィールドの登場、最新技術向けのインフラ需要の増加などが挙げられます。
オンプレミスもなくならない限り需要がある
クラウド化が進む傾向にありますが、オンプレミス環境が一切なくなることは考えにくく、インフラエンジニアの仕事がなくなることはないでしょう。
カスタマイズ性やセキュリティの観点から、自社サーバ運用を続ける企業も多くあり、サーバやネットワークのスキルを持つオンプレミスのインフラエンジニアもまだまだ必要とされると考えられます。
DX化やデジタル化によるインフラ整備の需要がある
すべてのモノがインターネットにつながるIoTや、地域の企業や自治体が構築して個別に利用できるローカル5Gなどの最新技術は、安定したデータ通信を提供するITインフラに支えられています。
このような新しいインフラの構築においても、安定的なITインフラの稼働を担うインフラエンジニアに求められる役割は大きいと言えます。
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クラウドに対応できるエンジニアへの需要が高まる
企業がインフラのクラウド化を進めていることから、クラウドに対応できるインフラエンジニアの需要は高まりつつあります。
クラウドインフラの構築の際にも、オンプレミスの知識やスキルは活用でき、オンプレミスで経験を積んだインフラエンジニアもクラウドの知識を増やすことで市場価値がますます高まるため、将来性のある職種と言えるでしょう。
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これからのインフラエンジニアに求められるスキル
これからのインフラエンジニアには、主にクラウドに対応できるスキルが求められます。それに合わせて、クラウドインフラに活用できるプログラミングのスキルも求められるようになっています。
クラウドサービス活用に関するスキル
クラウドインフラへの対応を行うには、AWS(Amazon Web Services)、Azure(Microsoft Azure)、GCP(Google Cloud Platform)などのクラウドサービスについての知識が求められます。
各クラウドサービスについてよく知り、メリットやデメリットを比較しながら、顧客企業が求めるクラウドインフラの設計を行うスキルが必須となってきます。
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プログラミングのスキル
インフラの設定・構築を行うためにツールやプログラミングを活用するインフラ設定のコード化(IaC)により、柔軟性や環境構築スピードの向上、再現性等が高まります。クラウドインフラとも相性が良く、特にPythonやRubyなどの軽量プログラミング言語を使った環境設定が増えています。
クラウド化やIaCによって、インフラエンジニアもプログラミングスキルを身につけることにより、ますます幅広く活躍できるエンジニアとしてキャリアを積むことができます。
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求められるスキルを身につけてインフラエンジニアとして活躍しよう
ITインフラのオンプレミスからクラウドへの移り変わりにより、インフラエンジニアは大きな変化を求められます。しかし、従来からのITインフラの知識や経験を生かしながら、クラウド時代に必要なスキルも習得することで、これからの時代にますます必要とされるエンジニアにキャリアアップすることができます。
クラウドやプログラミングについてのスキルを身につけたら、それを活かせる企業への転職も検討すると良いでしょう。しかし、転職活動を1人で行う場合、自分でスキルの棚卸しをしたり、面談対策を行ったりと大変なことも多いのが現状です。
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