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アジア石油製品=6月5~9日:ガソリンや中間品で中国や韓国からの ... - リム情報開発

ガソリン 中韓積み92RONもち合う、豪州からの需要減が弱材料

中国積み92RON(MR船型)と韓国積み92RONガソリン(MR船型)の市況連動相場は1週間を通じてもち合った。韓国勢による販売入札は表面化していない。韓国ではS-オイルのオンサン製油所第3トッパー(日量25万バレル)7月初旬より稼働を再開する。同社は中東トレーダー向けに一定量を供給しており、今後は販売が増加する見通し。しかし、東南アジア勢の買い気が限られる。金利の高さや対米ドルでの自国の通貨安によって輸入コストが上昇、東南アジア諸国はタンク溜め込みの量を最低限に抑える傾向にあるという。中国では国内のガソリン市況が引き続き堅調に推移している。国内石油会社は7月でも輸出を抑える可能性がある。

需要面では弱材料が指摘された。北東アジア品の主な仕向け先である豪州からの買いが少なくなる見込み。豪州では冬場の不需要期に差し掛かっているうえ、製油所の定修も6月中旬には終える予定となっている。

  

ナフサ OSN価格、ブレント原油対比でマイナスに

 日本着オープンスペック・ナフサの市況連動相場は、カーゴ到着45日前評価で日本市況に対し1.002.00のディスカウントで推移している。北東アジアでは7月後半着品の商談時期となっているが、盛り上がりに欠ける。ナフサの固定価格も570ドルを下回る水準で推移し、週の後半にかけてブレント原油対比でマイナスとなった。市場関係者は「ナフサに対する需要の弱さが改めて認識されている」と述べた。

アジアと北西ヨーロッパ(NEW)のナフサ・スプレッドはNWE高となっており、欧州からアジア向けのアーブ品が運ばれにくい状況。ただ、ロシア品がアジアに流入しているという。アジア域内で需要が増えない一方で、域外からの供給量は保たれているため、需給の緩みにつながっていると指摘された。

 中東積みナフサ(LR船型)の市況連動相場も軟化した。主な持ち込み先である北東アジアからの需要が回復していない。

  

中間 中東積みジェット、欧州向けとして引き合い堅く

北東アジア積みジェット燃料(MR船型)の市況連動相場は横ばい。中国からの輸出が減少している。堅調な国内の航空需と、輸出採算の低さを理由に出を抑えている。

 中東積みジェット燃料(LR船型)の市況連動相場も変わらず。夏場の需要期に向けて欧州で一定水準の需要が続いており、トレーダーが中東やインド品に関心を示している。一方、欧州向けとして比較的高値で取引されていることもあり、シンガポールを中心としたアジア市場にカーゴが流れることは少ないという。

北東アジア積み0.001%S軽油(MR船型)の市況連動相場は台湾積みが上昇した。シンガポール先物市場は期先にかけてバックワーデーションを形成。需要家は限月間格差を嫌気して7月前半積みに買いを入れる傾向があり、相場は切り上がった。MR船型のフレート下落によりFOBベースの市況が堅調との指摘も寄せられた。中国からの販売量が引き続き少ないことも強材料。

韓国積み0.001%S軽油(SR船型)の市況連動相場は下落した。MR船型の需給緩和を想定し、SR船型のプレミアムを引き下げる動きが出た。一方、主な買い手である日本の商社は、今後の補助金縮小を意識して様子見の姿勢を取っている。

  

重油 低硫黄重油の供給は潤沢

 韓国積み0.5%S重油の(MR船型)の市況連動相場は横ばい。ただし、アジア域内では供給が潤沢なため、相場の基調は弱い。既報のとおり、クウェートのアルズール製油所(日量615,000バレル)6月積みから輸出を再開しており、複数カーゴがシンガポールを中心とするアジア市場に持ち込まれつつある。北東アジア積み品の取引価格も上値の重い状況が続いているという。

 京浜のVLSFO相場は、67日に591.50ドルと531日時点から25.00ドル大幅に上昇した。シンガポール0.5%S重油先物高を受けた。需要の弱さに加え、台風2号の接近に伴う燃料油受渡しの滞りが、売り手の焦りを誘った。

  

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